消費税引き上げについては現況の国の借金1000兆円からしてやむを得ない選択と自分自身は思っているが、国民の半数以上は、国や政府がすべきことをしないで、安易に消費税を引き上げるのは許せない、経済を更に悪化させ、亡国の一歩になる、と声を大にして反対しているが、その民主党内にすら反対する議員が多数いる。
実際に自身の身を切らずして、その負担を国民に押し付けるのは国を動かす政策としては妥当性を欠いていて、多くの国民が反対する理由は良く理解できる。しかし今の日本の現状、1000兆円という途方もない数字を目の前にすると、闇雲にも税収を上げ、借金を減らすことは叶わなくても、これ以上増やさないようにする政府の努力、野田総理の意気込みは了とすべき点も見受けられた。
しかし先週発表され、且つ行われた一連の経済政策は目を覆い、耳を塞ぎたくなるような愚劣で、馬鹿げたお金のバラマキで、またまた世界の笑いものになっている。
誰が考えたか知らないが、先週行われたメコン流域首脳会談で、日本はこの流域5カ国に今後3年間に6000億円のODA援助を行うという。取り分けミャンマーには軍事独裁のテイン・セイン大統領と個別に会談し、今までの焦げ付き債務5000億円を免除、帳消しにし、新たに又1500億円規模の円借款を行う予定とのこと。
一体日本のどこにそんな多額な「お金が余っているというのか!国民を絞るだけ絞り、生活保護も与えずに餓死者を続発させ、こうした本来国が救済すべき弱者をほって置いて、何が他国の援助か! 6000億円ものお金があるなら、こうした餓死者、自殺者が救済されるようなSafetyーNetの施策が十分に取れるのではないのか! 外国に対してそんな徳政令が行われるのなら、まず救済すべきは国民ではないのか!
更に驚くべき発表は、先のワシントンで行われたIMF20か国理事会の場で、あろうことか、日本の安住がいの一番に「600億ドル」4.8兆円もの巨額拠出をいち早く表明し、他を圧倒したが、一体どこにそんな巨額な隠し資金があったのか! 先の行革会議は騙しだったのか! 絞るだけ絞った、と言っておきながら、こんな多額な5億もの隠し資金があったではないか! これだけあれば、5%消費税引き上げ等、当分の間、行う必要もない。国民を愚弄した話だ。安住にしても野田にしても、信を無くした。1日も早く政権を降りなさい。
国民の多くを塗炭の苦しみの中に放置し、外聞だけを気にし、外の国の人を喜ばせる施策など、売国奴に等しいやり方だ。民主党がいつからこんなゲスな、下らぬ政党に成り果てたのか、一票を投じた自分としては、全く情けなくなる。
賢明な米国は今回も又1ドルも拠出を増やしていない。安住のバカが誰の口車に乗せられ、こんな馬鹿げた表明をしたのか知らないが、撤回できるものなら恥を忍んですぐ撤回すると良い。それが出来ないなら、内閣は総辞職すべきだ。国民を起きざりにし、ないがしろにし、死地に押しやるかのごとき政策実行者は、日本の中枢に居座るべきでない!