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日々の連続

中国・歴史の旅(13)上海博物館案内8.中国の銅鐸。

上海博物館1階の青銅器館には銅鐸を展示する一角があり、大量の銅鐸が展示されていた。
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鼎の軽重を問う、とはどういうことだろうか。春秋左史伝の中にあるこの有名は言葉は、周王朝が乱れ始めた頃の春秋戦国時代の初めの頃の故事だから、紀元前700年頃の話で、今目の前にある青銅器、三本の足に2個の取っ手がついたもの、中国語では「Ding」と呼ばれるが、本来は肉類の食器である。動物の形をした食器は「犠尊」と呼ばれるが、余り日本人にはなじみのないものである。

上海博物館の1階にある青銅器館を回りながら、そんな古い時代のことを考えていると、目の前に突然銅鐸の展示品が表れてきた。あれ、見覚えのある銅鐸。これは日本の博物館で見たのと全く同じ銅鐸ではないのか! 何でこんなところに??

銅鐸は日本独自に進化発展した祭祀用の鐘、楽器の一種で、卑弥呼が漢の国王から贈られた方格規矩鏡のような渡来物ではないと理解していたが、今目の前に大量の銅鐸が展示されている。しかも密やかな音色で古代風な鐘鼓の音色がバックグラウンドから流れてきている。日本ではいつの頃か、この銅鐸が各地で集められて一カ所に大量に埋められ、その楽器としての使用方法は分からなくなってしまったが、中国では今でもこうして風鈴を大きくしたような音色を響かせている。

そう言えば、去年朝鮮の古都水原を旅行した際、そこの離宮の楽器室で、同じような銅鐸を見て、半島との文化の共通点を発見したが、今ここ上海博物館の青銅器館でこれ程大量の銅鐸を見るにつけ、矢張りこれも古代楽器の一つとして、朝鮮半島を経由し、倭国にもたらされたもの、と言うのが漸くにして理解できたのだった。それにしても凄い数だ。
 
 
 
 
 
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