ちゃおチャオブログ

日々の連続

タイ語サークル(15)หรือเปล่า(ループラオ)とไม่ทราบ(マイサアープ)

 
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先週から小金井タイ語サークルへ来てもらっている二人の留学生、ヌン(นุ่น)さんとべス(เบส)さん。二人ともタマサート大学(มหาวิทยาลัยธรรมศาสตร์)の現役大学生の国費留学生で、頭の良さは抜群。
 
特にヌンさんは「ビジネス会計学」(บัญชีธุรกิจ・バンチ―トーラキット)の4年生というから、最高学府の中でも最も頭の良いエリート集団が集まるところ。趣味が囲碁と言っていたが、段を聞き忘れた。五段六段梯子段はあるかも知れない。
 
そのヌンさんが先週教えてくれた「หรือเปล่า(ループラオ)」の使用法。
 
これは、普段我々日本人初心者が何気なく使っている通常の疑問符、
「・・ですか?」、「・・ではないですか?」
 
と言った、相手に何かを聞くときに言葉の最後に入れる疑問符「・・ですか?」と単純に理解していたものだが、実際は難しい使用制限があるようである。
 
「使用制限」と言っても明確な文法上のルールがある訳ではなく、彼女は「文化の違い」(ปัญหาทางวัฒนธรรม・パンハ―ターンワッタナタム)と説明していたが、そういう事らしい。
 
即ち、 「หรือเปล่า」は「友人同士」とか、「上司が使用人へ」とか、「お客が店員へ」、といった、立場が上の人間が下の人間に聞いたり、友達同士で話す時は「可」であるが、その反対の場合は避けた方がよい、とのこと。
 
文法上は単に疑問符の一つであるが、この言葉のニュアンスは「きつい」聞き方で、英語で言えば「Yes or NO!」と言ったような感じ。
 
日本語で言えば、「それで良いのか、間違いないのか?」と言ったニュアンスになるでしょう。とてもこんな強い言葉は部下が上司には「直接的」に聞けませんね。
 
 
先週はヌンさんから日タイ文化の違いにまで及ぶ貴重な話を教えてもらったが、今日のべスさんは、上と同じような意味での丁寧言葉の説明。
 
 
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ไม่ทราบ(マイサープ)とは単純に和訳すれば「知らない」と言った意味で、その意味するところは「ไม่รู้マイル―」と変わらないところだが、
しかしこの言葉の深い意味は「知る・知らない」を越えて、更に「知らないので、(教えて頂けませんか?)」の婉曲的な質問形式になるということ。
 
 
「・・・を教えて下さい。」(ขอโทษขอแจง)と直接的な聞き方ではなく、「(自分は知らないので・ไม่ทราบ)、教えて頂きませんか?」と丁寧に聞くときにこの言葉を使うとのことである。
 
そう言えば、タイには「ครับ」(クラップ)、「ค่ะ」(カー)、などの丁寧語があり、女性の場合は、殆ど語尾にこの「ค่ะ」を付けて丁寧を表現しているが、男性の場合、特に日本人はこの「ครับ」を言い忘れ勝ち。つい落してしまう。
 
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タイ語にはこの「ครับ」、「ค่ะ」、「ไม่ทราบ」以外にも、まだまだ幾つもの丁寧言葉があるとのこと。これからも一つづつこうした丁寧言葉を覚えて行って、よりPoliteなより緊密な日タイ文化の違いを共有して行きましょう。
 
 
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