ちゃおチャオブログ

日々の連続

ラオス北部紀行(54)ルアンプラバンの「コームローイ」(โคมลอย)。

あ、夜空に風船が上がっている。「コームローイ」(โคมลอย)だ。
 
 
 
タイしにかないと思っていたが、このラオスにもあったのか!
 
 
 
ああ、家族が道路でこれから紙風船を上げようとしている。
 
 
 
皆さん、今年1年の感謝と来年の幸福を願って、風船を上げてる。
 
 
 
こんな風にランターンの中の炎をともし上げている。
 
 
 
中央通りのあちこちから上がっている。
 
 
 
風に流され、夜空を漂っている。
 
 
 
うーん、いつ見ても幻想的だ。
 
 
 
 
 
 
「コームローイ」(โคมลอย)と言っても、余程タイ好きか、タイに詳しい人でないと知らないに違いない。10年程前、初めてチェンマイへ行った時、夜の空にぷかぷか火の玉が浮かんでいる。漂っている。異様な光景に最初はUFOかとも思ったが、それにしても形が不恰好だ。ああ、そうか、信心深いタイでは、死後もこうして火の玉が漂ってきているのか・・。と半ば不思議に思って、夜空を眺めていると、その火の玉の数がどんどん増えてきて、夜空一杯に漂っている。尋常で数だ。よくよく眺めていると、どうも遠くの地面の方から上げられているようだ。何だ、人工の風船だったのか・・。しかしそうであっても、その幻想的な光景は、始めて見る者にとっては、忘れ難い眺めだった。

この時初めて知った「コームローイ」(โคมลอย)。直訳すると、「夜空を漂うランターン」。要は、炎で温められたランプ(提灯)がその熱で軽くなり、空に舞い上がって、夜空を漂うのである。後で知ったことだが、これはタイ全土で行われている訳ではなく、タイの北部、東北部の一部地域で、当方も、チェンマイ、チェンライでしか見たことはなかった。それが今日、このルアンプラバンでも上がっている。しかも間近でその上げる瞬間を見ることができるのだ。人の体の上半身程もある大きなランターンで、その真ん中には炎が灯っている。その熱でランターンの中の空気が膨張し、軽くなり、空に持ち上げられる訳だが、それは丁度アドバルーンとか飛行船の原理を小型の風船にしたようなものだった。

人々はその辺の道路とか、自宅の庭とか、家族総出で楽しそうにやっている。今日が大晦日で、1年の締めくくりとして打ち上げているようだ。良くは知らないが、元々これは「ローイクラトン」(ลอยกระทง)、即ち11月の満月の夜行われる「精霊流し」の際に、タイの北部の方で行われていた行事のようである。元々はラオスのオリジンなのか、チェンマイ辺りから移入されたものかは知らないが、このルアンプラバンの方が身近で庶民的で、アットホームの雰囲気だ。ああ、このラオスの家族と共に、自分も良い年の瀬を送ることができた。
 
 
 
 
夜空に舞っている・・。
 
 
 
ああ、今年もこれで終わっていく・・。
 
 
 
佳き新年を祝おう。
 
 
 
小さな町で人々はバカ騒ぎはしていない。
 
 
 
晦日、新年らしい綺麗な飾りもあるが・・。
 
 
 
通りを歩くのは、少数の白人客位だ。皆静かに去りゆく年を思っている。
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ラオスの人々は寺院の中でお祈りをしている。
 
 
 
これは履き物の習慣、歴史が少ない民族の愛嬌か。