ちゃおチャオブログ

日々の連続

「サウダーデ」モラエスの愛した町(28)1日の終わりに。

新町川の両岸は、綺麗な遊歩道が整備されている。観光遊覧船も出ているようだ。
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親水公園のようになっていて、野鳥なども飛来してきている。
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何と言う名前の鳥か、人も気にせず、浅瀬を歩き回っている。
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その隣ではホームレスが気持ち良さそうに転寝していた。
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新町川の一つ下流の両国橋手前の交差点。
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両国橋交差点から始まる銀座通り。車道まで綺麗に舗装されてるが、如何せんお客がいない。
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長い1日も漸く終わりつつある。早朝ホテルを出て、低山とは言え眉山に登り、山を半周して徳島市街を横断して今度は城山に登り、流石に最後の名勝「表御殿庭園」を周遊する気力は殆ど残されてなく、一旦はホテルに戻ることにした。

跨線橋を渡って再び市街地に戻り、今度は新町川沿いを歩いて戻ることにした。川の両岸は綺麗に整備されていて、親水公園風にもなっている。何という名前の鳥か知らないが、その浅い水場に舞い降りて、人も気にせず歩哨している。その横ではホームレスが大きな家財道具一切をリヤカーに乗せ、ベンチで転寝などしている。南国徳島、夜も暖かいのだろう。今の季節、むしろ外で寝た方が気持ち良いかも知れない。隣で阿波踊りの練習ラジカセが大きな音を出していても、我関せずだ。全体が平和でのんびりした徳島の町。争いの無い、時間がゆっくり流れている町だ。

新町橋の一つ下流にある両国橋。ここから始まる銀座通り。通りは今は遊歩道のような感じの化粧石で覆われ、高級感も漂うが、如何せん客が少ない。ほんの一人二人自転車で通り過ぎる人を見る位だ。その先のアーケード街は更に寂寥感を募らせる。亡霊の町、幽霊の町、おとぎの国の入れ物だけはそこにあって、殆ど時間が止まっている感じだ。限界集落ぎりぎりの様相で、このまま衰退が進んで行けば、10年、20年後には、これ等の通りは崩壊しているだろう。

再び国道の交わる駅前交差点に出る。間もなく日没だ。四国お遍路道。多くのお遍路さんが日没を眺め何を祈ったか。交差点に架かる高い歩道橋の上から讃岐路に沈む夕日を眺める。その太陽の沈む所には国分寺があり、観音寺があり、更にその先には霊場1番の霊山寺もある。これ等の霊場はもう20年以上も前に巡礼した。尤も、レンタカーを借りての巡礼だったが・・。齢70を前にして、再び西国での日没を見ることができた。立秋にはまだ1週間程早いが、この光景を見ていると、いつも芭蕉の句を思い出す。


   < 赤々と 日はつれなくも 秋の風 >


讃岐路に沈む夕日を眺め、一旦ホテルに戻り、紺屋町商店街に出て、二日目の夕食を取る。鳴門の激流にもまれた、身の引き締まった刺身を食べる。阿波に来ての刺身盛り。もう何も言うことはない。ホテルに戻り歩行計をチェックすると、33、926歩を記録していた。スマホに変更してから約1年。過去の最長記録を更新していた。良い二日半の徳島の旅だった。



その先のアーケード街も殆ど人がいない。中半シャッター通りになっている。
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10年、20年先、この通りはどんな風になっているだろうか・・。
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徳島駅前交差点の歩道橋から眺める夕焼け。
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この光景を眺めていると、芭蕉の句を思い出す。
<あかあかと 日はつれなくも 秋の風>
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夕食は紺屋町の飲み屋で刺身盛り。鳴門の刺身は最高だ!
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夜の新町川もライトアップされて美しい。が、観光客が殆どいない。
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今日も又暗闇の中で、阿波踊りの賑やかな音が鳴り響いている。
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