ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(119)大地の中の果樹園。

この駅はモダンだ。透明樹脂の風防ガラスに覆われている。
イメージ 1




音もなく電車は滑り出していく。ガイドブックを見ると駅名、町名はシウダット・レアルと言う名前のようだ。
イメージ 2




町は先刻の駅よりも大きく、賑やかなようだ。
イメージ 3




ここはバスターミナルか・・。
イメージ 4




ああ、丘の上には電波塔が林立している。緑も多くなった。
イメージ 5




今停車しているこの街が何という名前か、又駅名は? 等々興味もあって、ガイドブックを開く。地図上では線路はコルドバからマドリードまでは半島のほぼ真ん中をほぼ真っすぐ北に向かって走っている。その地図の中には2つの地名が記入されていて、手前の小さな丸の町がプエルトリャーノ、今停車している大きな丸の町がシウダット・レアルと書いてある。丸の大きさはコルドバとかセビリアと同じサイズだから、この地方ではかなり大きな町だろう。駅も近代的で透明の風防ガラス等もはめられていて、日本の新幹線と変わらない。

1-2分駅に停車して、電車は音もなく滑りだす。ホームを歩いている乗客が後ろに去って行くのを見て、今電車が駅を離れたことを知るのだ。自己責任が徹底している欧州の鉄道は、日本のように発車のベルとか、列車案内のアナウンスなどはない。自分で時間を調べ、車両を確認し、乗り込まないと、ミスってしまう。ミスったら、自己責任だ。日本の親切溢れるサービスに慣れた身にとってみれば、心もとない次第だが、ここに住み、ここを旅行するには、それが欧州流と弁えて、自分自身で対処していかなければならないのだ。


先ほど停車した町よりはかなり広い広域の市街地を通り過ぎると、再び赤茶けた大地の上を走行する。ただこの辺りは果樹栽培が盛んなのか、あちこちに果樹園が見える。以前は「バレンシア」と言うとオレンジの代名詞で、アジア種の「マンダリン」、北アフリカ方面の「タンジェリン」、或いはグレープフルーツの「ヤッファ」と同等に世界のブランドとして、日本にも輸入されていたが、最近は余り聞かない。国産でも四国、九州辺りで同等のものが生産されるようになり、輸入も減少しているのだろうか・・。

今はまだ6月で、実も青く、電車の中からは樹木しか見えないが、秋の収穫期になれば、この大地全体が、たわわな実りに溢れることだろう。明るい太陽に輝くオレンジの丘、が広がっているに違いない。そうした果樹林の風景から段々家や町や交差する道路などが増えてきた。大マドリードの郊外に近づきつつあるのか。時間的にももう20-30分も走ればマドリードだ。



綺麗に耕作された大地が広がっている。
イメージ 6



ああ、ここは何の栽培だろう。よく整っている。
イメージ 7



ああ、果樹園だ。何の果樹だろう。。オリーブか??
イメージ 8



ここはオレンジ畑のようだ。バレンシアオレンジ
イメージ 9



オレンジの果樹園、今は実は見えないが、秋になればたわわに実っているだろう。
イメージ 10



街並みも見えてきた。マドリードに近づいて来たのか・・
イメージ 11