ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(127)休日の公園。



レティ―ロ公園の中央部には大きな池がある。
イメージ 9



池の正面には白亜の殿堂、実に立派なパレスがある。
イメージ 10



案内図にはアルフォンソ12世廟と出ている。素晴らしいモニュメントだ。
イメージ 1



自分も池をバックに1枚写真を撮る。
イメージ 2



日差しの和らぐ午後、多くの市民が散歩に訪れてきている。
イメージ 3



大道芸人などもあちこちでパフォーマンスを見せている。
イメージ 4





今日は6月11日、日曜日だ。プラド美術館の直ぐ横にあるレティ-ロ公園に入り、公園の中央付近、大きな湖のある所まで歩いてくると、かなりの人出で賑わっている。午後のこれからの時間、更に人々が増えてくるようだ。日中のシエスタ、昼寝時間が終わって、人々が公園に繰り出してきているのか。この公園の正面、先刻中央郵便局の交差点から前方に見えたアルカラ門のすぐ前に地下鉄駅があり、そこから人々が押し出されてきているようだ。涼しくなった夕刻、公園を散歩する。この国の人々の健全なレジャーなのだろう。

井之頭公園の倍ほどもある大きな池で、池の正面には白亜の殿堂が建っている。遠方ではっきりは分からないが、多分大理石で造られているのだろう。池に映える白が浮き上がっている。案内図を見ると、アルフォンソ12世の記念碑とある。アルフォンソ12世、1世から始まって綿々と続いたスペイン王家。19世紀の王位継承者はもう殆ど最後の頃のアルフォンソなのだろう。スペインの最後の栄光がこのモニュメントに凝縮されているようである。

井之頭恩賜公園を散歩する東京都民がその公園の成り立ちを知らなくても一向に構わない。桜の季節には池に浮かぶ桜を眺めればよいし、秋の季節には池を取り巻く紅葉を眺めればよい。今ここでは、この大きな池に沢山のボートが浮かび、沢山のマドリード市民が午後のひと時を楽しんでいる。アルフォンソが誰で、どうして、その後のスペイン帝国がどうなったか、などは知らなくても構わない。午後の柔らかな日差しの下、ゆっくりボートを漕いで水と戯れ、家族が健康で社会が平和だったら、それ以上の幸福はないだろう。

池を正面に眺められる丁度良い場所にオープンカフェがある。沢山の客でにぎわっているが、池が眺められる隅の場所に一か所空きテーブルがあった。少し休んで人々を眺めよう。池で戯れる市民、池の周りを散策する人々、大道芸人、野外芸術家。スペインの真実の一面を見るようだ。世界帝国、覇権国家の強大国から転落して数百年、今は普通の国の平和な市民国家となっている。その最後の輝き、アルフォンソ12世は、実に豊かな遺産を後世の市民に残してくれたものだ。今飲んでいるこのビール、セルベッサも実に美味しい。



家族の健康と平安、人々に安心感と満足感が漲っている。
イメージ 5



スペインの赤ちゃん、オーラ!こんにちわ!
イメージ 6



実に楽し気な公園だ。
イメージ 7



似顔絵かきも上手だ。
イメージ 8



池の正面にオープカフェがある。一休みしよう。
イメージ 11



イメージ 12