ちゃおチャオブログ

日々の連続

四国霊場・徳島編(34)第十二番焼山寺に参詣。

摩盧山焼山寺は、深い木立の中にある。
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境内の一番奥に本堂、大師堂、書院と3つ並んで建っている。
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本堂の前で記念写真を1枚。
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長い坂道を登ってきて、ぐったりしていた歩き遍路もいた。
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標高900mを越える焼山の8合目付近、標高700mを越える場所に焼山寺はあり、高さで言えば四国八十八所で三番目に高い場所ではあるが、剣山系の山深い所にあって、遍路道では一番の難所と言われている。「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」と言われている程の難所。昨日は鶴林寺太龍寺とそれぞれ回ったが、太龍寺などはロープウエイに乗って行った程だが、この焼山寺はその太龍寺よりも大変なお山なのだ。我々ツアーは幸いにマイクロバスで急坂を駆け上り、お寺直下の駐車場まで楽に行けたので、そうした歩き遍路の苦労は言葉でしか理解できないのだが・・。

八十八ケ寺の多くが行基菩薩による開基、開創であるが、この寺は珍しく役行者の開山と伝えられている。であるから、当初この寺の本尊は吉野の蔵王権現が祀られていたが、後、空海がこの寺にやってきた時、大蛇が出てきて、その大蛇退治の為に虚空蔵菩薩を念じた処、無事に追い払うことが出来、以降、この寺の本尊は虚空蔵菩薩になった、とのことである。八十八ケ寺の中でも虚空蔵菩薩を本尊とする寺は少なく、自分の知る限り、昨日参拝した太龍寺とこの寺、それに空海が若き頃、室戸の洞窟でこのお経、虚空蔵求聞持法を体得し、以降、万巻のお経が暗記できるようになったと言われる、その出来事を記念して建立された洞窟傍のお寺、最御崎寺の三寺しか知らない。

虚空蔵菩薩の陀羅尼は難しく、昨日は太龍寺に向かうバスの中で、山中先達の唱導で何回となく真言を唱え、暗記に努めたが、それでも尚満足に暗唱はできない。「ノウボウ アキャシャキャラバヤ オンアリキャ マリボリソワカ」。十三佛の中で、最初の不動明王と、この最後の虚空蔵菩薩真言が難しく、なかなか暗唱できないが、この焼山寺本堂前で皆で唱和したが、昨日の太龍寺同様、つっかえつっかえで、上手に唱和すrことは出来なかった。記憶を司る虚空蔵菩薩。自在に暗唱できるほどに、習熟しなくては・・。



虚空蔵菩薩真言を唱和し、寺を後にした。
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古木の茂る気持ち良い並木道だ。
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再び摩盧山の山門を潜って寺を辞去する。
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山の上の空気清浄なお寺だった。
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