ちゃおチャオブログ

日々の連続

7.13(火・晴れ)オオタニ劇場ならず。

f:id:commodore:20210713192124j:plain

 

Angels,天使のような大谷も矢張り人の子。ロボットマンでも無いし、機会人間でもない。物事は机上の計算通りには進まない。今日コロラドデンバー球場で行われたMLBホームランダービーで、運命の1発が出ず、1回戦で敗退した。球場に集まった5万人のファン、全米の多くのフアン、日本中のフアンも当然決勝に勝ち進み、Finalで雌雄を決すると期待し、予想していたが、大谷が人の子故に、思惑通り、計算通りにはならなかった。オオタニ劇場を期待していた多くの人に取っては、期待通りにはならなかった。どのAngel,どの天使が今回のシナリオを描いたか知らないが、シナリオ作家としては落第だ。ただまあ、見せ場を全く作らなかった訳でもなく、同点、22点で並び、1分間の延長戦も6点で並び、更に3本勝負の戦いに敗れた。相手の選手、Sotoの強運に祝意を表するのは当然で、大谷自身も彼を祝福していた。

 

大谷が今日のHRダービーで残念な結果に終わったが、大谷のバターボックスもさることながら、5万人収容のこのデンバー球場、満員の観客が延長戦の際にはほぼ全員が立ち上がって、大応援。勿論マスク姿など誰もいない。コロラド州の感染レベルは知らないが、米国全体で言えば、日本の100倍以上の感染者を出していて、死者も膨大だ。にも拘わらずこの大観衆と大応援。人々もMLBも州政府も、コロナの事など全く気に掛けていない。これだけの大観衆が集まり、大声を出せば、当然感染者は増加するだろうが、ただそれは彼等に取っては計算内のことか・・。

一昨日はロンドンウエンブリーで欧州サッカーチャンピオンシップが戦われ、イタリアチームが50数年ぶりに優勝した。この6万人収容のウエンブリー競技場に6万人の観客が集まり、決勝戦、延長戦、PK戦を大歓声で応援した。英国も米国同様に感染爆発国。しかし全く規制していない。この大胆さ。彼等は理解している。Open Airの球場内では、感染リスクは限られると。だから収容人員の最大限を入れて、大歓声を出しても、感染は限られると。彼等は、経験から学んでいるのだ。日本は全く学ばない。野球にしても相撲にしても既に沢山の観客を入れて試合が行われているが、その結果、クラスターが出たとのニュースは聞いていない。1年半前、このコロナが日本に上陸した最初の頃、埼玉アリーナでの数千人を集めてのイベントが行われ、政府も専門家もみんなも大合唱で中止を求めたが、イベントは強硬された。その結果、クラスターが出たとのニュースは聞いていない。日本の学者先生方は、外国のこうした状況、国内の試合、等々をどうして検証しないのか。しかと検証すれば、こうした場での感染は限られると分かる筈だ。

源平合戦の折り、鎌倉を打つべく東上した平家軍は富士川、黄瀬川の川向こうで、飛び立つ水鳥の羽音に驚き、おののき、戦わずして京へ引き返したが、今の国民、政府のやり方を見ていると、全くこの鳥の羽音に驚き逃げ惑う平家と同じ姿にダブって見える。

五輪開催まで残り2週間。今更また有観客に変更することは無理かも知れないが、途中からでも総理の大英断が行われれば、少なからぬ国民は大いに評価するだろう。

 

f:id:commodore:20210713192148j:plain