あれ程大騒ぎした選挙も蓋を開けてみれば以前同様、大勢順応型で、自公の蟠踞は揺るがない。自分の考えでは、もうちょっと自民が弱くなり、もうちょっと公明が強く成れば、公明の自民に対するグリップが強まると思われたが、その役割は維新が担うかも知れない。
兎も角悲喜こもごも、受かった人は我が世の春が継続安泰し、落ちた人は渋々東京を去っていく。再起を期す人もいるだろうが、もう政治の世界を諦めた人もいるだろう。今回選挙で3世、4世議員は殆どが落選しなかったと思うが、タイトロープで結ばれた家代々は、そう簡単には崩れない。今の選挙制度を続ければ、この先どんどん3世、4世議員が増えていき、自民議員の内、8割がそうなるだろう。新人の入り込む余地は年々限られてくる。今の自公が国会の過半数を占め、最大与党の自民の過半数の議員が2‐4世議員である限り、法律は改正されず、この構図は永遠に続き、利権の相続は拡大していく。江戸時代の300諸侯の時代に舞い戻って行くのだろう。
こうした中、選挙結果を受け、立憲枝野が党首を辞任した。当然のことで、今更の感はあるが、立憲には元党首、元総理がごろごろいて、それこそ船頭多し船は進まず、の状況を呈している。自民にしても民主にしても、総理経験者は速やかに退任し、後輩に席を開けるべきだ。日本の総理経験者にはそんな徳もない。これは新生日本が生まれた明治以来の伝統だから、今更非難しても止む無いことだが・・。
選挙に弱い甘利さん。小選挙区で敗れ、比例で拾われたと言え責任を痛感し、幹事長を辞職。僅か3週間の椅子だった。本人もよもや、とは思っていたに違いないが、選挙の結果は蓋を開けてみなければ分からない。受からなかった何かが足りなかったのだろう。謙虚さは立派であり、いずれ又復活してくるだろう。落ちた人も受かった人も、頑張れ皆さん。