ちゃおチャオブログ

日々の連続

函館の三日間(50)函館空港。アイヌとSEC.

3日前にここからバスに乗って駅に向かった函館空港バス乗り場。

 

時間は十分ある。ゆっくり搭乗口に向かおう。

 

コロナが始まって2年目。多少は便数も増えている様だ。東京以外にも道内の連絡便が多い。

 

2階の土産ショップでロイズのチョコを孫に買い、その横にある展示回廊に向かう。

 

 

函館駅を出た空港行バスは、途中幾つかのバス停に止まり、一人二人の乗客が乗り降りし、湯の川温泉からは3-4人の客が乗って来て、凡そ20分程で函館空港に着いた。3日前に10数年ぶりにやってきた空港だが、何か懐かしさを感じる。この空港ビルは以前と同じ場所に、同じように建っている。既視感はあった。

 

出発時刻は9時55分。まだ1時間以上の時間はある。足が弱って早く歩けないので、時間が十分あるのは助かる。2階に上がり、土産ショップで更に何かあるか探す。そうだ、ロイズのチョコをまだ買ってなかった。孫に小さいのを一つ買ってやろう。この土産ショップの横の細長い回廊で、アイヌの展示品があった。ウポポイ。アイヌ語の意味は何か分からないが、去年菅総理が国会でこの言葉を何回か発していた。以前日高の沙流川上流、平取(びらとり)町の二風谷(にぶたに)アイヌ部落へ行き、アイヌ出身の多分最初で最後の国会議員、萱野茂さんの旧居を訪ねたこともあったが、懐かしい。萱野さんの風貌は如何にもアイヌの血を引いている、今テレビドラマ刑事役で時々出て来る俳優宇梶の祖父のような感じの人だった。

 

アイヌのデザインは現代的だ。呪文のようなトーテムポールのような、プリミティブ。またその直線的な幾何学模様はベルナール・ビュッフェのニューヨークの夜の街、スカイスクレーパー。ゆっくりはしていられない、そろそろ時間だ。チェックインブースに向かうと、この展示回廊を出た先に「SEC」の大きな電光パネルが掛かっていた。昨日の午後、元町公園から市電道りを歩いてきた途中、ロフトの店で一休みしたが、その手前にあった大きなビルがこの会社の電算センターだ。素晴らしいキャッチコピー「HAKODATEから世界へ、未来へ」。SEC,どんな規模のどんな会社かは知らないが、ここ函館発祥の先端会社のようだ。その意気込みや良し。ガンバレSEC、世界に羽ばたけ! ガンバレ函館!

 

アイヌの展示品だ。

 

今回は2泊3日のタイトな旅行、アイヌとの接点は全くなかったが・・

 

搭乗口に向かう途中、SECの大きな電光掲示板を見る。地元の企業だ。「HAKODATEから世界へ、未来へ」、素晴らしい標語だ。ガンバレSEC!

 

昼近くになり、雲が多くなってきた。今日の空中散歩は無理のようだ。