いろは橋のたもとから朝市通りが始まるが、まだ時間も早く、これから店開きをするところだ。
店舗の前に出店を出すところが多いが、他所からやってくる売り子も多い。
翌檜(あすなろ)が輪島、能登の木、とは知らなかった。
川原田川(輪島川)に架かるいろは橋を渡った、そのたもとに昨日見た「まれ記念館」があり、今朝はまだ早く記念館は開いていないが、観光客らしき数人がちらほら店舗の前に集まってきている。ホテルから聞くかして、ここまでやってきたのだろう。この「まれ記念館」から先が朝市通りになる。これから店を開こうとする人が大半で、忙しそうに出店の前に売り物を並べたり、台座の上に輪島塗の箸や干物などを並べている。珍しい小物で、あすなろのお守りが置いてある。あすなろ、翌檜。明日は檜になろうと願いつつ、遂に檜にはなれなかった木。井上靖の小説にもあったが、この樹木は、輪島の木、能登の木、とのことで、小さなお守りにしているとのこと。一つお土産に買って行く。
その土産店の少し先に重蔵神社遥拝所(産屋)があり、そこから朝市通りの本通りが始まる。ここから約500m程の幅広の道路両側に出店が出て、食材、魚介類、雑貨、お酒、飲食、等の路上市場になる。矢張り、何と言っても魚介類が多い。輪島漁港から水揚げされた魚介類を干物にしたり、生のままで売られている。輪島名物のふぐとかのどぐろなどが売られている。のどぐろを見るのは初めてだったが、20-30cm位の中型魚と想像していたが、案外小さく、小あじ程度の10cm位の魚で、ちょっと予想外だった。
これから後2泊するので生物、干物は買えないので、アオサと木綿糸で手織りしたカラフルな草履を子供の部屋履き用に買ってやった。売り子の婆さんが自分で夜なべで作った草履、とのこと。自宅は自衛隊の近くにあるとのことで、山菜なども一緒に並べて置かれていた。朝市通りの中ほどには炭火焼きコーナーなどもあって、屋台で買った干物などをそのコーナーに置いてある七輪で焼いてその場で食べる趣向なのだが、まだ朝早く、そんな粋なお客さんはまだ来ていなかった。
朝市通りをぶらぶら歩き、輪島新港の埋め立て地、ここではマリンタウンと呼んでいるが、そこのバス停に来ると、バスの出発にはまだ50分もある。金沢行の高速バスに乗るのだが、空港経由は飛行機が発着する時間に合わせていて、朝の1便と午後の3便のみ。何もないこの待合室でまっているのも手持無沙汰。昨日探したが見つからなかった市姫神社へ行くことにした。バス待合所の並びに土産店があり、今朝は開いていたので、そこママさん店主に場所を聞いてみたが、知らないし、初めて聞く名前と言う。後から付け加えるように、自分は他所から来た嫁なんです、と。
この埋め立て地の道路の向こう側に広い駐車場があり、立て看板に「いちき駐車場」となっている。出入り口の係員にもしや市姫神社の管理する駐車場かと思って聞いてみたが、いや、昔からこの名前で、神社とは関係ない。神社と言えば、この駐車場の端の方に小さな社があるよ、とすげない。観光案内書にも載っていないし、矢張り、この町では無名の神社なのだ・・。諦めかけて、駐車場の端のほうまで行き、近くを散歩していた古老に尋ねると、漸く探し当てることができた。本当に3坪、10㎡位の小さな神社で、これではなかなか地元の人も知らないのは当然だ。その古老の人、「案外地元の人より、遠くから来た人の方が、歴史に詳しいですよ」と笑いながら話していた。
市姫神社、これは即ちいちき島姫を祀る神社のハズだ。地元民は知らなくても自分は知っている。宗像三女神の一人で、弁財天、弁天さんのことだ。その分霊は瀬戸の宮島、厳島や鎌倉江の島などに祀られている。謂れを読むと、以前の輪島には朝市、わいち、それとここいちき市があって、日本の市場の発祥とのこと。・・そこまでは知らなかった。だが、確かに弁天さんは富をもたらす神であり、市場の発祥と言われれば、そうかも知れない。案内してくれた古老は、昔は、この広い駐車場でも市が行われたが、今は無くなり、駐車場になっている、と、昔の話もしてくれた。輪島で、最後に市姫神社を見ることが出来、心おきなく去ることができた。
その土産店の少し先に重蔵神社遥拝所(産屋)があり、そこから朝市通りの本通りが始まる。ここから約500m程の幅広の道路両側に出店が出て、食材、魚介類、雑貨、お酒、飲食、等の路上市場になる。矢張り、何と言っても魚介類が多い。輪島漁港から水揚げされた魚介類を干物にしたり、生のままで売られている。輪島名物のふぐとかのどぐろなどが売られている。のどぐろを見るのは初めてだったが、20-30cm位の中型魚と想像していたが、案外小さく、小あじ程度の10cm位の魚で、ちょっと予想外だった。
これから後2泊するので生物、干物は買えないので、アオサと木綿糸で手織りしたカラフルな草履を子供の部屋履き用に買ってやった。売り子の婆さんが自分で夜なべで作った草履、とのこと。自宅は自衛隊の近くにあるとのことで、山菜なども一緒に並べて置かれていた。朝市通りの中ほどには炭火焼きコーナーなどもあって、屋台で買った干物などをそのコーナーに置いてある七輪で焼いてその場で食べる趣向なのだが、まだ朝早く、そんな粋なお客さんはまだ来ていなかった。
朝市通りをぶらぶら歩き、輪島新港の埋め立て地、ここではマリンタウンと呼んでいるが、そこのバス停に来ると、バスの出発にはまだ50分もある。金沢行の高速バスに乗るのだが、空港経由は飛行機が発着する時間に合わせていて、朝の1便と午後の3便のみ。何もないこの待合室でまっているのも手持無沙汰。昨日探したが見つからなかった市姫神社へ行くことにした。バス待合所の並びに土産店があり、今朝は開いていたので、そこママさん店主に場所を聞いてみたが、知らないし、初めて聞く名前と言う。後から付け加えるように、自分は他所から来た嫁なんです、と。
この埋め立て地の道路の向こう側に広い駐車場があり、立て看板に「いちき駐車場」となっている。出入り口の係員にもしや市姫神社の管理する駐車場かと思って聞いてみたが、いや、昔からこの名前で、神社とは関係ない。神社と言えば、この駐車場の端の方に小さな社があるよ、とすげない。観光案内書にも載っていないし、矢張り、この町では無名の神社なのだ・・。諦めかけて、駐車場の端のほうまで行き、近くを散歩していた古老に尋ねると、漸く探し当てることができた。本当に3坪、10㎡位の小さな神社で、これではなかなか地元の人も知らないのは当然だ。その古老の人、「案外地元の人より、遠くから来た人の方が、歴史に詳しいですよ」と笑いながら話していた。
市姫神社、これは即ちいちき島姫を祀る神社のハズだ。地元民は知らなくても自分は知っている。宗像三女神の一人で、弁財天、弁天さんのことだ。その分霊は瀬戸の宮島、厳島や鎌倉江の島などに祀られている。謂れを読むと、以前の輪島には朝市、わいち、それとここいちき市があって、日本の市場の発祥とのこと。・・そこまでは知らなかった。だが、確かに弁天さんは富をもたらす神であり、市場の発祥と言われれば、そうかも知れない。案内してくれた古老は、昔は、この広い駐車場でも市が行われたが、今は無くなり、駐車場になっている、と、昔の話もしてくれた。輪島で、最後に市姫神社を見ることが出来、心おきなく去ることができた。
自衛隊基地近くからやってきたこのお婆さんから草履を買う。カラフルな手作りで600円。
朝市通りは時間が早く、まだ沢山の客は来ていない。
埋立地、マリンタウンのバス発着所へ来たが、バスが来るまでにまだ50分もある。
案内所の外に展示してある、1.5m程もある大型のハタ。ここでバスの時間を待っていても無駄になるので、市姫神社に行ってみることにした。