PISA、ピサなのかピザなのか、どちらでも良いが国際学習調査のことだ。Programme for International Student Assessmentの略称だ。OECD主催で世界81カ国、60万人の15歳前後の少年が3年に一度受けるテストのことだ。
日本からは183校の高校1年生6000人が応募した。アジア地区は押しなべて好成績で、日本は科学分野ではシンガポールに次いでの2位。読解力はシンガポール、アイルランドに次いで3位。4位の韓国の上を行っている。数学分野は5位だが、上にシンガポール、マカオ、台湾がいて、直ぐ下には韓国とアジア極東がトップ6位を占めている。アジアの勢いは凄いものだが、トップ20位までには中国は入っていない。
欧州勢で眼に着くのはエストニアで科学読解共に6位、数学は7位だ。最先端IT技術を駆使するバルト海の小国だが、堂々のトップ10以内の成績に国民は大喜びしているだろう。
欧米の退潮は深刻だ。米国カナダは名を連ねているがこの2国以外に米州大陸は入っていない。欧州もスイス、英国、チェコ、ポーランド、フィンランドが3科目、は入っているが、イタリア、デンマーク、ベルギーなどは1科目、ドイツ、フランス、スペイン、ロシアはセロだ。勿論アフリカ諸国、インド、インドネシア、タイなどのアジア国も全く入っていない。
これがこのまま将来の国の趨勢を占うものではないが、日本としては上位に入り喜ばしい。しかし不思議なのは前回の1位がどこだったが分からないが、3年前の1位国が欄外に去ったとは、深刻だ。ドイツかフランスかも知れないが・・。