山門を入った正面に本堂と五重塔が見える。
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参道の両側には塔頭が並んでいる。
- 各お寺は生まれ年の干支で、区分けされている。
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参詣者は自分の生まれ年のお寺にも参拝するのだろう。
紫雲山中山寺は広く安産祈願のお寺として有名で、関西方面では多くの新婚さんが参拝に訪れる。この寺の歴史は古く、今から1400年程前に聖徳太子が開いた日本最初の観音霊場と言われる。山門を入ると、ずっと先の丘の上に五重塔が建っていて、境内の建物配置は映像的だ。何か映画の中のシーンを進んで行く感じだ。
山門を入った参道の両側には5か寺の塔頭がある。それぞれ干支の守護神を本尊にしているようだ。200m程先に大きな石段があるが、この寺にはエスカレーターが備えられていて、石段の右側に案内があった。当然、妊婦とか自分のような足の悪い高齢者もお参りに来るのだから、こうした設備があると大変助かる。去年和歌山の紀三井寺を参詣したが、あの長い石段には往生した。お参りが終わって、後で気が付いたが、石段の後ろ側にはエレベーターがあったのだ。・・もっと堂々と案内してくれればよかったのに・・。
2番目のエスカレーターを上った正面に本堂があった。そしてその直ぐ右奥の高台には五重塔が輝いている。目は本堂よりも、そちらに移る。立派な塔だ。先ほどの山門同様、この本堂も秀頼によって再建されたものだ。秀頼は慶長20年、大阪落城と共に23歳で落命したが、亡くなるまでの僅かな間に、色々なことをした。昨日参拝した葛井寺西門も彼によって再築されたのだ。これ等は全て重文に指定されている。歴史の歯車。彼が若くして死なずに生きていたら、日本はどんな国、時代になっていただろうか・・。