昨日は新総理誕生の瞬間を見ようと、午後からはずっとテレビ漬け。5回目の挑戦にして晴れて石破が新総裁に選任され、来週の総理が約束された。彼は政界の巌窟王みたいなものだが、真の巌窟王はここにいた。総裁選の熱狂で薄れてしまったが、昭和平成令和3代を通じての巌窟王、袴田さんの裁判判決が昨日静岡地裁で言い渡された。無罪判決。1審死刑判決から実に56年後のことだった。判決文には捜査機関が証拠品を捏造したとまで認定されていた。
実に恐ろしいことだ。警察、検察の威信の為に、無実の人間を罪に落とす。しかもそれは死刑だ。袴田本人は1審から無罪を主張し続けたが、昨日の判決まで、56年間も退けられてきた。現在彼は88歳。長期間の拘置所生活で拘禁症状がでて、痴呆も進んでいるようだ。姉秀子さん91歳は弟の無実を信じ、再審、再再審を訴え続け、昨日の勝訴に辿り着いた。正に現代の巌窟王、執念の勝利だ。
自分自身もマスコミ、テレビ報道などに流され、当初から袴田さんを犯人扱いにしていた裁判所、マスコミと同じように、無意味な裁判、無駄な税金の浪費としか見ていなかった。自分はもっと早い段階で秀子さんの執念を理解すべきだった。マスコミに長され続けて来た。安易でだらしない人間だ。昨日まで袴田さん本人、秀子さんが長生きしていてよかった。殺人者の汚名を着せられ死んで行ったら、取返しもつかなかった。
人間は完ぺきではない。裁判官も同様だ。間違いもあり、間違ったら正すべきだ。昨日の裁判官は真実を見据えた優れた人間だ。日本の裁判制度に感謝したいし、嘗ては袴田さんを罪人と見ていたことに謝罪する。国民の一人としても申し訳ない。
東大卒の斎藤知事のトンチンカン。県議会の不信任決議を受けて30日に失職するが、これだけヤリ玉にあげられていても、辞職するでもなく、知事選に立候補するという。自身の言動で職員二人も自殺で追いやり、その反省は全く無い。厚顔無恥の最たるものだ。
対抗候補者の準備不足や、多数乱立で票がばらけた際の自身の優位性を考え、立候補するようだが、もしも、再度このトンチンカンが再選されたら、兵庫県民は日本中から笑いものになる。トンチンカン知事が再選されることはあってはならない事だ。