ちゃおチャオブログ

日々の連続

補陀落渡海への旅(2)上海着。

雲の下に見える海は黄色い色をしていた。5年前に上海に着た時よりも、色が濃くなっている感じだ。
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上海空港の陸地が前方に見えてきた。
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近代的な空港ビルは明るく、機能的で、案内掲示も分かりやすい。
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そうだ今回は磁力浮上電車に乗ってみよう。
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Maglev,世界に先駆けて中国が実用化した超高速の磁力電車。
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飛行機が上海に近付くと共に、今までの厚い雲は薄くなっていって、雲の下の様子も見えるようになってきた。海の水の色が黄色く変わってきている。この辺りは揚子江の河口付近にあり、黄土地方から運ばれた泥水が海を黄色く染めているに違いない。一瞬海の公害かと思ったが、そうではないだろう。自然の結果なのだろう。

随分以前に読んだ自覚大師円仁の「入唐行記」の最初の項の記述を思い出した。船頭が海の色の変わってきたことに気づき、陸が近いことを察知し次いで島影を発見する。1200年前の遣唐使船に乗り、嵐で4船はバラバラになり、心細い思いで航海を続けてきた果ての島影、この水の色。喜びは一入であったであろう。


そうした記述を思い出しつつ窓の外を見ていると、機はみるみる高度を下げ、全くスムーズなランデイングで上海浦東空港に着陸した。先月ここに来た時は夜になっていて、しかも5-6年振りの上海。その時はツアーの一員として来ているので、添乗員の後に付いて行けば、そのままホテルにチェックインできた。その後中国へは何回か訪問することになり、北京、青島、大連などは一人で来ているので、大体の勝手は分かっているつもりだが、上海に一人で来たことはなかった。しかもこの上海浦東空港は初めてだ。

しかし国際空港はどこでも案内掲示板が英語で各所に掲示されていて、リムジーンバスの発着所を探すのにそれ程の困難はなかった。当然、この空港にも電車等のアクセスはある筈だが、宿泊先のホテル24KInternationalは、どこの駅で下りたら良いのか分からない。そこでリムジーンに乗った次第だったが、ホテルは人民広場の直ぐ近くにあった。

今回は先月に続いての空港、地下鉄の路線にも多少は習熟した。時間もまだ早い。中国自慢の磁力推進の超高速鉄道、Maglevに乗車すべく窓口まで行くが、どうも英語が通じない。当方を日本人とみて、わざと通じない振りをしてるのかどうかは分からないが・・。

結局、漸く理解できたことは、このMaglevは浦東地区の途中までしか伸びておらず、人民広場へ行くには地下鉄、中国では「地鉄」と呼んでいるが、その「地鉄」で行くしかないことが分かり、プラスチックカードの乗車カードを買って「地鉄2号線」で人民広場まで行くことにした。空港は予想以上に遠い場所にあり、この地下鉄に乗っても、人民広場までは1時間以上もかかり、そこからホテルまでは歩いて4-5分、8時には漸くホテルにチェックインし、早速羊鍋の料理を食べ、馴染みの按摩店に向かった。
 
 
 
 
キップを購入する中国人旅行者。浦東市内まで60元、約900円、びっくりする値段ではない。
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駅員からは結局「地鉄」で行けと言われ、乗り慣れた地鉄ホームに向かう。
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これが上海を網羅する地下鉄網。東京よりも密度が濃い。
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2号線停車駅。これから人民広場へ向かう。
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ホテルにチェックインし、早速向かいの食堂で羊鍋を食べる。
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