ちゃおチャオブログ

日々の連続

タイで活躍する日本人僧侶、プラアーチャン・光男・カウエサコ―師(พระอาจารย์)のこと 。

 今年の3月初めバンコクを訪問した際、BTSに乗ってチャオプアラヤー川เจ้าพระยา)を渡りウオンウエインヤイ駅วงเวียนใหญ่) まで行って、パーシ―チェルン地区ภาษีเจริญ)にあるワットパークナム寺วัดปากน้ำ) を訪問した。そこで修業している日本人僧侶平田師にお会いするためであった。
 
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この前お会いした時は寺院の裏庭の木陰で修業されていたが、今日は狭い個室の中で、扇風機に当たってのお経本を読経されていた。日本語でも暗記が難しいお経、それをタイ語で覚えなければならいので、並みの努力では出来ないことだろう。
 
 
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突然の日本人訪問に最初は訝しがっていたが、2年振りの邂逅を思い出し、その後のことども、タイでの地方回りの修業、上座部高僧、テラワーダ、バーリ語の勉強等々、色々と示唆に富む話をお伺いした。
 
その話の中で、タイには大変偉いお坊さんがいる。カエサコ光男師というお坊さんで、多くのタイ人からも尊敬されていて、お寺も寄進されている、との師の話しだった。
 
 
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 お寺はカンチャナブリの近くの町にあるとのことだったので、今度タイを旅行した際、機会があればそのお寺を訪問しようと思っていた。
 
処がである。先月代々木公園で行われたタイフェスチバルにカエサコ光男師がいるではないか! フェスチバル会場の一角に宗教、寺院のコーナーがあり、一つの寺院の奥に座して、何人かのタイ人に説教をしている。
 
 
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遠くから見てもそれがカエサコ師であることは直ぐに分かった。2か月前平田師から頂いた説教本の表紙の写真が脳裏に焼き付いている。入口近くに坐っていたタイ人寺男に「カエサコさんですね。」と聞いたが、返事を待つまでのこともなかった。タイ僧と話しながら、黙礼をしたら、師も返礼の黙礼をお返ししてくれた。
 
 
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ああ、こんな高貴な、優れたお坊さんとここでお会いできるとは!その光輝く尊顔、健康そうで、つやつやして、世の中に悩みなど一切ないという、煩悩から解放された駘蕩としたお顔。
 
 
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もう話しをする必要はなかった。言葉を頂く必要はなかった。その尊顔を一目見ただけで、師の解脱した心の状態、そこにいるだけで、多くの人を帰依させる目に見えないパワーを感ずることができた。
 
自分はまだ至らない。師に近付くなど不遜である。もっと心を洗い、澄ませた上でないと、師の教えを乞うことなどは出来ない。もう一度師に黙礼し、そうっとその場を退却した。相変わらず何人かのタイ人が、半座りで師の説教を聞いていた。
 
 
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