ちゃおチャオブログ

日々の連続

ニュージーランドの1週間(8)テカポまでの途中の窓外の景色。

幸いに座席はガイドの直ぐ後ろで、前方の景色が良く眺められた。
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この国には高速道路が無いが、一般国道でも時速100キロのスピードが出せる。
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道路の両側には広大な牧草地が広がっている。
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放牧場は乳牛のホルスタインが多い。
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真っ黒のアンガス牛なども放牧されている。
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原っぱではピクニックを楽しむ家族連れもいる。
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ああ、随分平和で長閑な光景だ。
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道路に並行して線路も走っている。これは南太平洋のCHCHからタスマン海を結ぶ横断鉄道であるが、現在は貨物しか運行されてないとのこと。
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緑豊かな放牧地が広がる。牧場の後方には、1台100万円もする回転式散水器が並んで置かれている。多いところでは、30台、40台と並べられて放水しているそうだ。
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干し草も沢山集積されている。
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乾燥干し草。凄い量だ。
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CHCHの郊外にあるワイナリーで昼食を摂り、そこからテカポまでの約3時間の走行は、道路も良く整備されていて、ほぼ80キロ程の安定走行で、乗客の大半は「お昼寝」モードに入っていて、心地よさそうな寝鼾が後ろから聞こえてくる。当方、座席はガイドの直ぐ後ろの席。フロントガラスを通し、前方も良く見えるし、左側窓からの景色も手に取るように見えてくる。NZの初めて見る景色に見とれ、昼寝する暇もない位だ。

運転手は運転中殆ど私語を交わさず、必用な時だけ手身近にガイドとの打ち合わせをする。それも姿勢も崩さず、正面を向いたままだ。ドライバー横の正面或いは左窓から景色が飛び込んできて、直ぐにも後ろに去って行く。景色の流れに停滞はない。不必要な車内音楽も又ガイドの説明もなく、外の景色だけが静かに流れ去って行く。

大きな川を渡る。水は殆ど流れてなく、川幅だけがいやに広い。川原石だけがごろごろ転がっている。人工的な護岸らしいものは見えないので、護岸も自然に形成されたものだろう。、大雨が降り続いた時には、この川幅いっぱいに水が溢れ、外側に押し出された砂礫が自然な形で護岸を作っているのだろう。先年インドのブッダガヤを訪問した際に見たニレンゲ(尼蓮華・尼蓮禅)河の川幅を思い出した。川幅と言いい、水の流れと言い、川原石の白さと言い、そっくりだった。後でガイドから聞き、知ることになるのだが、この島は太古、ゴンドワナから分離し、単独の島になった。そうとすれば、ゴンドワナから分かれ北上したインド亜大陸とこの島は姻戚関係にもなるのか・・。

広々とした原野には森林のようなものはなく、どこまでも広がっている草原。雨が少ないので、こういう風景になるのだろう。なだらかな起伏がずっと果ての山筋まで続いている。羊に放牧、希に鹿園などもある。食用だ。シカ肉は北海道で食べたことはあるが、さっぱりしていて、アクがなく、食べやすい。鳥のモモとか胸肉を食べているような感じだったが、日本ではどうして流行らないのか・・。

南島の放牧場は、殆どがホルスタインで搾乳牛として育てられているそうだ。既に中国資本が入り込んでいて、大きな乳製品の工場なども持っていて、周辺の農家と契約し、中国へ輸出してそうでる。中国恐るべし。こんな牧歌的な放牧地まで押しかけて来て、食い荒らそうとするのか・・。13億の民を養う為には、そこまでせざるを得ないか・・。ああ、アンガス牛もいる。真っ黒で、黒毛和牛と見間違う。日本人も中国人のことをあながち避難できないか・・。アンガス牧場の詐欺事件もあたのだから・・。

途中の土産店でトイレ休憩を取り、窓の景色に見とれて3時間、羊、牛、鹿、馬などの放牧を眺め、あれやこれや思いをめぐらし、小高い山地に差し掛かり、牧場も尽きた先の山中に湖が見えて来た。テカポ湖だ。NZには幾つもの美しい湖があるが、中でもこのテカポ湖は、美しさのトップに数えられる。それは息を飲むほどの美しさだった。



ああ、川のようだが、水が流れていない。護岸も人工的には作られていない。
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ああ、随分広い河原だ。
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しかし、水は殆ど流れていない。
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ああ、この辺が川の中心部か・・。インドの川を思い出す。
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バスは段々山間に進んでいく。
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灌木のような樹木も見えて来た。
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山が近づいてきた。
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これから800m程の峠を越える。
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もうこの辺りは放牧放棄地のようだ。
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あ! 前方に湖が見えて来た。テカポ湖だ! 後で分ったのだが、正面の小山の上に天文観測所があった。 
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