午前中小雨模様の曇り空で、午後から薄日が差してきたが、昨日高尾へ行っていて正解だった。今日だったらちょっと山歩きは無理だったろう。
相変わらず若い芸能人の急死が続く。米国ではプリンスというグラミー賞を7回も取ったロックミュージシャンが自宅エレベーター内で死んでいるのが発見された。57歳。数日前、腰の痛みを和らげる鎮痛剤を過剰摂取したようだが、前日までは元気で振る舞っていたという。死因は不明だ。歌謡界のヒーローに対し、オバマ大統領も哀悼のコメントを出していた。
日本では元巨人軍で、ロッテ監督もやった山本功児さんが肝臓がんで死亡。64歳。巨人時代、ピンチヒッターで出た時など、応援席から「コージ、コージ」の声援が飛んでいたが、漢字で功児と書くのは、今日の新聞記事で知った。巨人を辞めた後、ロッテの監督までやっていたというから、それだけの指導力があったのだろう。
今日は又江戸や猫八さんの墓碑銘も出ていた。66歳、進行性胃ガン。東北被災地には慰問団を結成して、百数十回も行っていたという。もしも亡くなっていなければ、今回も同様に熊本地方へ慰問に訪れていたに違いない。裏の無い、明るい笑いはもうテレビの生放送では見られなくなった。
立花隆の私の半生、15回シリーズが昨日で終わる。最後に彼の憲法観をインタビューに答えている。「憲法9条による戦後レジームは日本を歴史上、最も繁栄させた基盤。戦前日本の失敗は大日本帝国憲法レジームが作った。戦前は経済や物質的資源が軍事関係に回ることを優先した。戦後はそれを民政に投入し、経済の復興と成長につながった。」
含蓄のある言葉だ。
又、つい最近読み終えた「名将と参謀」の中で、中村彰彦は明治33年の義和団事件の芝五郎の見事な働きに触れ、その2年後の日英同盟、更に満州の権益問題が昭和20年の敗戦に至る道程だったのではないか、と指摘している。
そうかも知れない。自分が去年徳島へ行ったのも、この中村氏の出した「眉山」を読んだのも一つの契機となっている。良い作家だ。