ちゃおチャオブログ

日々の連続

湯河原の1日(8)万葉公園の中の足湯温泉「独歩の湯」。

太子堂の上の方の山中には古めかしい社もある。
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いつ頃、誰が勧請したのか知らないが、熊野権現を祀る熊野神社もある。
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ああ、珍しいここのお清めは暖かい温泉だ。熱いお湯で口を潅いだのは、初めての経験だ。やはり60度位はあるか・・。
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穴太積みの石垣。戦国時代には、この辺り、山城だったのか・・
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山を更に分け入っていくと、公園の一番奥に足湯施設「独歩の湯」があった。
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今から20年ほど前頃から全国各地で足湯ブームが沸き起こり、各温泉場の駅前とか、通りの中に四阿風の建物を作り、そこへ温泉を組み入れて、足だけを漬けて温まる、至極簡単便利な温泉利用法、温泉の楽しみ方が普及した。バブル経済がはじけ、軽小単の一環として、高いお金を払って温泉ホテルに泊まらずとも、温泉の雰囲気を楽しめるという、経済的に余裕のない若い女性などには人気だった。

どこの温泉場でも、足湯と言ったら精々10人位が肩を並べてチョコンと座り、踝から上膝関節辺りまでの下肢を温め、足の疲れを取る無料の簡便施設なのだが、ここ湯河原の万葉公園内にある足湯は大々的だ。ちょっとした屋外子供プール程の大きさで、足湯に浸かる温泉が何か所もある。勿論有料制で、1回につき300円を取っている。今までこの公園に来て、万葉の意味が分からなかったが、この公園にある足湯施設を奈良の都に見立て、(当方には地形的には似つかわしくないとは思っているが)、それを東西南北それぞれ古の方角、四神で表し、北を玄武(黒)、南を朱雀(赤)、東を青龍(青)、西を白虎(白)と区分けし、それぞれ湯質の違いを楽しめるようにしていたのだった。

朱雀通か・・。奈良の都の大通り。その南端には羅城門があり、芥川龍之介の小説にも出てきた。先刻山本有三の句碑を見たが、この町は「軽便鉄道」にみるように龍之介にも縁が深かったのか・・。こんな山中のこんな場所に四神を置いたとは・・。ここへきて初めて分かったが、万葉集にただ1首温泉を詠った短歌があり「足柄の土肥の河内に出る湯の 世にもたよらに子ろが言わなくに」。佐々木信綱の句碑と解説もあった。実にこの足湯施設@独歩の湯」も国木田独歩から採られたものだった。



足湯温泉「独歩の湯」。
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ああ、若い男女が足湯に浸かっている。
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万葉公園の言われ。この土地を奈良京に見立て、温泉施設を東西四神、白虎青龍玄武朱雀に名付けている。
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ああ、皆さん、気持ちよさそうだ。
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当方足湯には浸からずに元の小径を下山した。
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