ちゃおチャオブログ

日々の連続

6.11.(火・曇り)イギリスの衰退ー香港デモ。

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20年前、植民地の香港がイギリスから中国に返還されたが、その時の返還協定では1国2制度だった。香港は中国の一部となるが、政治経済行政は中国とは別の香港独自の制度でやっていくと。
この20年の間に、中国はなし崩し的に香港独自の制度を変えさせて,中国化していった。香港行政府主席も中国共産党から派遣されてもう何年にもなる。今回犯罪人引き渡しの法律改正で、香港では連日大きなデモが起きている。100万人デモ。800万市民の8人に一人がデモに参加している大騒動だ。

20年前中国と取り決めをした英国は、今回の騒動、暴動に関して全く発言をしていない。もう既に中国に引き渡した娘だから、元の親が言うこともないか、との静観だ。むしろ米国国務省が、人権問題を旗印に、中国及び香港行政府を非難している。錦の見方トランプ大統領は今の処、何もツイートしていない。人権問題は余り票にならないと思っているのか・・。

米国の動きは別にしても英国の国際社会に於ける退潮が甚だしい。本来の宗主国であり、20年前の1国2制度の取り決めがあるのだから、今回何らかの発言をすべきだが、今の英国には全くそんな余裕もない。メイは既に退陣表明しているが、メイに代わる外務大臣が中国に抗議をすべきだが、今はそんな力も意欲も無い。

混乱を極めているのは国内の政治状況で、メイの後任、保守党党首選に10人が乱立!最右翼のボリスジョンソンが最有力視され、先般の訪英トランプからべた褒めされていたが、それにしても賑やかなものだ。アフリカかどこかの未開発の国の大統領選のような賑やかさだ。それが民主主義の原点としても、余りにもまとまりがない。外に弱く、内は混乱。衰退を辿る今の英国を目の当たりに見ているようだ。


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