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日々の連続

四国霊場・高知篇(4)神峰寺大師堂にお参り。

神峰寺本堂の境内からは崖下の鐘楼、水飲み場が真下に見える。
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山中の寺で、山が迫ってきている。
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大師堂は本堂から少し離れた別の台地に建っている。左手回廊の奥が本堂になっている。
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大師堂に参拝。ご本尊は十一面観音菩薩だ。
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ここ安芸郡安田町にある神峰寺(こうのみねじ)は、海に近い場所にあるのだが、お寺のある山、神峰山が海岸近くまで迫っていて、お寺自体はこの山の山中、標高400m程の場所にある。今は車道が造られていて、タクシーで来ることも出来るのだが、こうした道路がなかった時代、かなり急な山道を登り詰めてこなければならず、お遍路さんにとっては、難儀なお寺の一つだった。

本堂も急な崖の上、僅かな平地の中にあって、充分なスペースも取れず、本来、大体どこのお寺でも本堂と大師堂は並んで建っているか、少なくとも身近な場所にあるのだが、この寺の大師堂は本堂からずっと離れた別の平地に建っている。本堂も大師堂も山を削って平坦地にして、建物を建てたのだろう。本堂から大師堂までの回廊のような坂の上を歩いて大師堂に向かう。

大師堂はかなり新しい建物で、最近、ここ数十年の間に建てられたようだ。先達の話では本堂の横にあった小さな観音堂が以前の大師堂だったが、新たにこの場所に新築されたとのことである。山を削って平地を造っているので、雑木林の斜面が大師堂に迫ってきている。この林の中に、神峰神社が鎮座しているのだ。神仏分離で、明治の初め頃はこの寺は廃寺になり、神社だけが残されていた。

この神社の由緒は古く、遠く、神功皇后の頃、朝鮮半島征伐の戦勝記念に天照大神を祀ったのが最初と言われ、その後、聖武天皇の頃、行基によりお寺が開基されたとのことである。実に行基はあちこちの寺を開基し、八十八ケ寺の内の8割以上が行基により開かれている。実に大変な菩薩さまだ。



南国の雑木林が大師堂の直ぐ近くまで迫ってきている。この林の中に神峰神社がある。
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大師堂の前から神社への参道がついている。昔の神仏習合のなごりだ。
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再び崖下の神峰清水まで下りていく。この斜面は奇麗な花壇になっている。先日行った青梅の塩船観音を思い出す。
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かなり急な坂道だったが、手すりが付いていて、助かった。右下が湧き水の清水。美味しかった。
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