ちゃおチャオブログ

日々の連続

サイゴンの3日間(24)2階バルコニーでのコーヒータイム。

隠家の2階バルコニーからは下のマーケット通りが見渡せた。

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テーブル席が1脚あって、ここでコーヒーブレークを取った。

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フランスの香りするコーヒーで、向かいのLucyさんもどことなくフランス人っぽく見えてきた。

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反政府ゲリラの地下のアジトから後ろの梯子を上ってそのまま裏の家の2階まで登ると、そこはもう普通の住宅になっていて、ここへやってくる観光客向けに当時の写真を展示したり、ちょっとした記念品なども販売されている。勿論通常の観光ルートには入っていない場所だから、外人観光客が来ることもめったにはないだろう。

 

その2階の道路に面したベランダはバルコニーになっていて、そこから市場通りの路地が良く見える。路地は案外閑散としていて、アジアの常の国で見られるような沢山の買い物客が押し寄せるという光景は見られない。買い物客の少ない静かな市場通りはパリのモンパルナスの丘、墓地の手前のマーケットに似ているが、勿論、店の形も売られている物も大違いだ。ただ大勢の客が押し寄せない静かな市場は、どことなくパリの市場を思い出させた。

 

その2階バルコニーにはテーブルが1脚あって、Lucyさんに勧められるまま、一休みし、コーヒーを頂くことにした。自分はお茶の美味しさは多少は分かる積りでいるが、コーヒーに関しては、濃いか薄いアメリカン程度の違いしか分からないが、ここで出されたコーヒーは濃く、実にコクのある味だった。ベトナムでこんな味わいのコーヒーが飲めるとは! 一緒に出されたシートクッキーも美味だった。不思議だ。こんな反政府の隠れ家で、フランスの香りのするコーヒーとクッキーを頂けるとは・・。目の前に座っているLucyさんもどことなく、フランス人っぽく見えてきた。

 

コーヒータイムが終わり、階下に降りて、マーケット通りを歩くことにした。バイクは車と違って、ちょっとしたスペースがあれば、どこにでも止まれるので、こうした狭い路地を走るのには便利だ。肉とか野菜、魚介類、どこのアジア諸国でも見られるような食材が屋台に並べられている。ハエが多いのは南国故のご愛敬か。何か果物でも買おうかと思ったが、バイクで載せる場所もなく、諦めた。通りを少し歩き、次の戦争記念館へ向かった。

 

実に穏やかなコーヒータイムを過ごした。

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コーヒーを飲み終えてから、下の通りを少し歩いた。

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ナマズのような魚も売られている。

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