勝福寺境内にある大銀杏。昨日は間違ってブログに大楠と書いてしまったが、大イチョウが正しい。
大樹の傍らには弘法大師像もたっている。
さて、最後に烏枢沙摩閣に寄って、小用を済ませておこう。
坂東観音霊場第五番札所飯泉山勝福寺。山号の由来飯泉はこの辺りの土地を飯泉と言って、鎌倉時代からある古い歴史のある地だ。道鏡が東下した平安時代の初め頃、この辺りは既に開け、それなりの人口集積地だったかも知れない。だから道鏡が都から遥かに離れたこの地に弓削家の菩提寺を建立し、天皇から下賜された鑑真伝来の観音像を守護神として納めたのは、それなりの理由があったのだろう。水戸大洗の鹿島神宮と藤原家、中臣の鎌足との結びつきは定かに知らないが、同じような関係を弓削家とこの地に求め、想像するのも頭の遊びにはなる。
今日の観音霊場4所巡り。ここ小田原の勝福寺をもって最終となる。4ケ寺、皆初めて訪問した寺で、長い歴史といわれを持っている。僅か4000円ほどの参加費で、これ程の内容と充実を得られるとは全く予想していないかった。予想外の価値の高いワンデイトリップだった。こうした内容のツアーなら毎回参加しても良い。お得なツアーだ。
一番鎌倉の杉本寺から始まって、2番3番4番は同じ鎌倉にあり、今日回ったのは鎌倉以外の神奈川県内にある5番から7番までのそれぞれの観音霊場。皆それぞれ長い歴史を持っていて、人々から慕われ、厚木の長谷寺は飯山観音、平塚の光明寺は金目観音、ここ小田原の勝福寺は飯泉観音と呼ばれ、長い間、人々から崇拝されている。正に仏教国日本の今日に至る歴史だ。
さて、弘法大師と十三仏を奉る真言宗の名刹勝福寺。十三仏にそれぞれ真言を唱え、この寺を後にする。観音霊場巡りはこれで終了し、これから小田原名物蒲鉾店の鈴廣に向かう。バスの中でも注文票が回され、自分も蒲鉾2本を注文しておいたが、これから実際の店舗に行って、更にお気に入りの蒲鉾を買わせようとの算段だ。1本500円以上して、かなり高額な蒲鉾だが、ツアー代金が安かったので、少し高い買い物をしても十分元が取れる。
バスに乗る前に最後のトイレ。サンスクリット語なのかヒンドゥー語なのかトイレのことを烏枢沙摩(ウスサマ)という。インドではトイレは烏枢沙摩明王が支配する神聖な場所だ。今テレビで盛んに宣伝しているウイスパーウスサラと似た名前だが、勿論関係はないだろう。この勝福寺にはウスサラではなく綺麗な烏枢沙摩殿があり、最後の放尿をし、この寺を後にした。ウス様どうもありがとう。
烏枢沙摩を済ませてから、勝福寺を後にする。
飯泉山勝福寺。今日は良い1日だった。