昨日の八街通学路で、下校中の小学生の列にトラックが突っ込み、児童二人が死亡し、一人は意識不明の重体だ。60歳運転手は都内の納品先から八街の事務所に戻る途中、酒を飲み、基準値以上の飲酒運転だった。突然に命を奪われた二人の小学生。今懸命の救命中の一人もこの先は分からない。多くの国民がこの事故を知り、深い悲しみに襲われている。いつも思うが、全くの偶然の事故だったのか、目に見えない何かの因果による必然の事故だったのか。トラックがほんの1-2分前にこの現場に差し掛かれば、この事故は発生しなかった。5人の児童も、もう少し早いか遅いか学校を出ていれば、巻き込まれることは無かった。数学的な確率で言えば、1万分の1とか、10万分の1,或いはもっと低い確率で、この事故が発生した。昨日まで元気に遊び、明るく賑やかに生きてた僅か6歳の子供が、突然に命を失った。両親、家族の悲嘆も如何ばかりなものか・・。
大型トラックを運転しながら、飲酒をした梅沢は当然大いに糾弾されるべきであるが、こうした集団登校、下校中の事故は毎年、どこかで発生し、複数の児童を死に追いやっている。梅沢のような運転手は幾ら注意しても絶つことはできない。運転中に意識消失して、列に突っ込む例もあった。こうした不良運転手から児童の命を守る為に行政は何をしたか。いろいろと出来た筈だ。
1.通学路が変えられれば、少し遠回りしてでも、交通量の少ない、市道にするとか、
2.この道路を一方通行するとか、登下校時の時間帯は車両の通行を禁止するとか、
3.ガードレールの設置、学校の前後、周辺にバンプを作ること、
4.大型車両の進入禁止、
等々、幾つもの対策はあった筈だ。警察は事件が発生してから捜査を開始するが、行政が警察と同じような対応ではダメだ。幼い命を守る為に、事故の発生前から事前に危険を取り除く努力をしなければならない。自分が辯護士なら、この梅沢を訴追することは当然だが、市の行政に対しても、当然訴える。それでも遺族の悲しみは癒えないが・・。失われた命は、戻らない。輪廻転生。若くして失われた命は、再び早い段階で、人間社会に戻ってくることを願う。