ちゃおチャオブログ

日々の連続

紀の国訪問記(22)宿坊、清浄心院に急ぐ。

金剛峯寺の縁起が説明されている。中興の祖、覚鑁(かくばん)上人の名前も出ている。旅行の後半に時間が取れたら根来寺も行ってみよう。

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通りもどこも人の姿が見当たらない。

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ああ、道端に綺麗なハスが咲いている。

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案内センターの横には大きな案内板が置かれている。左端が大門で、真ん中に金剛峯寺があり、右奥に奥の院がある。

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足が弱くなって、歩く速度は普通の人の倍以上はかかる。ゆっくり歩いてもそれでも疲れるので、立ち休みしたり、どこか座る所でもあれば、腰を下ろし、少しでも足の疲労を軽減させる。大門から壇上伽藍を通り抜け、金剛峯寺までやってきたが、もう既に5時を過ぎていて、山門周辺には人っ子一人いない。先刻の高校性もとうに参観を終え、どこかの宿舎に引き上げたのだろう。大体今の時間、この町を歩いている人など皆無と言ってよい。大半の参拝者、観光客は車でやって来るし、この夕食時に通りをぶらつく人はいない。

金剛峯寺横の交差点の近くに町の観光案内センターがあり、中に人の気配もしたが、5時を過ぎてから聞きに行くのも迷惑かと思い、そのまま通り過ぎたが、明日の予定で、この町から明神温泉を通過して有田、田辺方面に出るバス便について、出発前に明神バス会社に電話で聞いたところ、コロナで現在は運休している。9月になって自粛が解除されたら再開する予定、と聞いていた。だが、この町へ来てバス停の時刻表を見ると、明神の手前の護摩壇山行の往復バスが日に2本出ている。もしも田辺側から護摩壇山まで来るバス便があれば、ぐるっと大回りして橋本・和歌山経由で行くよりは半分以下の時間で行くことが出来る。その点を案内センターで聞こうと思ったのだが、業務終了間近のこともあり、又このコロナ禍で、いずれ良い返事は得られないだろうと思って、そのまま宿坊に向かった。こんな時、レンタカーがあれば、途中の山越で田辺までは2時間も掛からずに行けるのだが、免許証返納は少し早すぎたか・・。少なくとも、この旅行が終わってからにすれば良かった。

メインの通りも車は頻繁に通過するが歩いている人はいない。車であれば、京阪神からは日帰りで来ることもできる。観光はトットと終え、どこかの温泉地かレストランに入っているのだろう。この町の宿坊に泊るのは、何かの用事か目的がある人だろう。何かの宗教行事がある時以外の日は、いつもこんな感じかも知れない。前方の店先に陀羅尼助の看板が出ている。奈良時代からある丸薬、漢方薬だ。役行者なども服用しただろう。奈良の若草山の前に数軒の古い土産店がある。江戸時代から観光客相手に商売をしているのだろう。そこにもここと同じような古い名前の漢方薬の看板が出ていた。陀羅尼助、葛根湯、八味地黄丸、等々。古い町には古い時代の漢方薬が良く似合う。

 

ああ、陀羅尼助の看板が出ている。珍しい。

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お寺の町ではあっても商売のお稲荷さんはあるのだ。

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6時前、漸く宿坊に着いた。

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部屋に戻る暇もなく、直ぐに作務がやってきて、食事の間に案内される。

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