ちゃおチャオブログ

日々の連続

9.23(金・小雨・秋分)24年ぶりの為替介入。

 

 

FRBパウエル議長がインフレ退治の為に頑なに金利上げを行なっていて、世界の市場が大きく動揺している。昨日も又0.75%の利上げで、半年前の0金利から僅か半年で3%になった。パウエルはまだこの先も利上げすると宣言していて、来年春までには4.5%に持っていく予定だ。為替はドル独歩高。ドル対ユーロは2か月前に1:1のパリティを30年ぶりに出現したが、最近では1ユーロでは1ドルに交換できず、価値は1ユーロを割っている。欧州の場合、ロシア危機で経済の悪化が顕著で、高インフレも進んでいる。

 

日本円は最悪で、この春先108円台が今では140円台にまで下落している。3割以上の価値の減少だ。昨日はスイスが0.75%上げて、マイナス金利0.25%から離脱し、プラス0.5%になったが、これで先進国で今なおマイナス金利は日本だけだ。日本円が狙い撃ちの様に売り込まれ、24年ぶりに1ドル145円を超えた。このまま黙って懐手をしていたら、今にも150円を突破しそうな勢いに、財務省は黙っていられず、遂には為替介入を行った。鈴木善幸さんの息子の鈴木俊一財務相が腰を浮かせての記者会見、直後円も2-3円上がったが、日米金利差が4%近くまで離れている現状、政府介入も限定的だろう。

 

パウエルの無茶苦茶ぶりは30年前の平成の鬼平、日銀三重野の無茶苦茶ぶりと二重写しだが、経済を殺しても牛の角を矯めようとする。NYダウは直近高値34,000ドルから4000ドル以上も下げて、もう直ぐ3万ドルを割り込む急落。パウエルにしても三重野にしても困った御仁だ。

ウクライナも先が見えない。原油ガス高は相変わらずだ。これから冬に向かう季節、世界の市場も冬の氷に閉ざされて行くのか・・。