ちゃおチャオブログ

日々の連続

3.20(月・晴れ)歯止めの利かない世界の市場。

 

 

先週のSVB、シリコンバレー銀行倒産に端を発した金融不安はスイスに飛び火し、150年の歴史を有する名門銀行クレディスイスも倒産の憂き目にあった。各国政府は金融不安が世界に広がらないように、先ずは、同じスイス内の大手行、UBSが4500億円でクレディスイスを買収することにし、今朝東京がオープンする直前にEU,米英加日本の中央銀行がドルのドルの流通量拡大の声明を共同で出した。

朝の東証は好感し、金融危機も一旦は収まったかに見えたのか、先週末からはプラスで始まったものの、次第に落下していき、後場には下げ足を早め、最後は388円まで下げて、27,000円を割り込み、26,945円で終了した。円はこの間、1円以上も上がり、円独歩高。

クレディスイスの救済スキームが、株主に対してはスイス政府が全額保証するが、劣後債、即ち社債の所有者は救済せず、その額は2.2兆円になる。この社債に関する不安が市場に広がり、下げ足は歯止めの利かない状態になった。

5時、欧州各国市場は1%以上の下げでスタートし、NY先物も大きく下げている。世界の市場はこのまま底割れする危険に晒されている。市場が崩壊すれば、ウクライナ支援どころの話ではなくなる。

 

世界経済は今ジレンマの中にあり、先週ECBはインフレ退治のために0.5%の利上げを決めたが、本当は利上げなどできる状態にはなかった。だが、目前のインフレ退治をしなければならない。今週は米国FOMCだ。0.25%Upか据え置きか・・。選択に迫られる処だが、どちらにしても、市場の攪乱要因になる。

フランスでは年金改革で、従来の63歳支給から65歳に2歳引き下げる法案をマクロンが強硬決定し、全仏でストが吹き荒れている。ゴミ収集が3週間以上行われず、パリの街並みはゴミだらけだ。

この先、世界も経済もどのように回って行くのか、誰も予測できない混沌とした状況だ。それもこれも皆プーチンが起こした無謀な戦争に起因する。どこから見てもキャヤツは人類を滅ぼそうとする悪魔の使者に違いない。