ちゃおチャオブログ

日々の連続

11.2(木・晴れ)かくてユダヤ人は世界の嫌われ者になる。

 

 

ジェノサイド。人種の淘汰。80年前ナチスドイツは地球上からユダヤ人を抹殺すべく、ジェノサイドに走った。地球上からは無理としても、少なくともナチスが占領した土地からは全てのユダヤ人をあぶり出し、アウシュヴィッツその他の強制収容所に送り、毎日数千人ものユダヤ人をガス室に送った。200万人からのユダヤ人を根絶やしにするには毎日1000人のガス室では2000日、6年もかかってしまう。ガス室の効率を上げて、毎日倍のユダヤ人を殺害して行っても3年もかかる。ナチスの狂気とも思える壮大な殺害計画だが、第2次大戦ナチスが勝利していたら、実際にそうなったかも知れない。

 

集団ヒステリー。ナチス及びそれに従うドイツ人がこれ程までにユダヤ人を忌み嫌い、憎み、果てはジェノサイドにまで及んだのか、自分は学者でも研究者でもないから、その背景は分からない。ただユダヤ人が迫害され、非人間的な扱いを受け、毎日殺害されて行った80年前の現実は知っている。

 

今ガザで起きていることは、80年前にユダヤ人が被ったジェノサイドの裏返しのことが行われている。今度はユダヤ人がナチス役で、迫害された当時のユダヤ人はガザに住むパレスチナ人だ。ユダヤイスラエルは、テロ集団ハマスを根絶やしにすべく、ガザに侵攻し、その地に住むパレスチナ人を見境も無く殺害し、昨日現在既にその死者は8000人を越えた。この先戦闘地域が拡大し、戦争が長引けば、死者数も急拡大するだろう。

 

ヒトラーになぞらえるプーチンウクライナ市民を見境も無く虐殺しているが、僅か2週間でパレスチナの死者数はウクライナの20倍以上になっている。ヒトラーになぞらえるネタニヤフは狂気の形相でハマスの撲滅を叫んではいるが、実態はガザに住むパレスチナ人の虐殺だ。その後のガザ地域の植民地化。自国領土化。

 

長い西洋の歴史の中で、何故にユダヤ人が忌み嫌われ、迫害を受けることになったのか、その背景は自分には分からないが、今自分に分かることは、ガザに於けるユダヤイスラエルがこのまま殺害を続けて行けば、現代のヒトラーと同一視され、世界の中で忌み嫌われることになるだろう。

 

第2次世界大戦でナチスは破れ、その一党は追い詰められ、世界に住む場所も無く、犯罪者として処刑されたが、今回のガザ掃討作戦、イスラエルは負けることはないとしても、その残虐行為はプーチンロシアと同様に人々の記憶に刻まれ、世界残虐行為の記憶遺産ともなり、それを実行したイスラエルユダヤ人は、世界の人々から、そういう目で見られることになるだろう。長い目で見ても、彼等ユダヤ人はこのカナンの地で、安息、安住は得られないだろう。