ちゃおチャオブログ

日々の連続

中国・歴史の旅(8)上海博物館案内3.貨幣と家具。

色と欲、お金のない者にとっても金銭の魔力には取り付かれるものがある。 http://static.app.widdit.com/images/features/searchwiddit.png
 
イメージ 1
 
 
 
皆興味深そうに金銭を眺めている。・・相当に価値があるのだろうなあ・・と。 http://static.app.widdit.com/images/features/searchwiddit.png
 
イメージ 2
 
 
 
PrivateBank発行の紙幣などもある。
イメージ 3
 
 
骨董的の価値の高い金貨などもある。
イメージ 4
 
 
ふうー、少し休憩したい・・
イメージ 5
 
 
 
 
貨幣の歴史は人類の文明と共に発祥し、紀元前4、5000年も昔のメソポタミアでは既に貨幣が流通していたとも言われ、それから既に5000年も経ったキリストが生きた紀元前後の時代には、世の中の人から嫌われ者だった税金取立て人も社会の重要な地位を占めていた。そう言えば人類最初の職業は売春婦と税金取立て人と言われているから、それ程人類の歴史とこの二つ、色と欲は切っても切れない関係だったのかも知れない。

中国でも貨幣の歴史は相当に古く、秦の始皇帝が中国を統一する遥か以前の数千年も前の昔から、貨幣は生み出されていて、人間の文明の進化と共に歩んできた。確かに物物交換よりは貨幣を利用した方が格段に経済効率が高く、石から始まって、貴石、金銭、紙幣と進み、紀元も2000年も過ぎた現在、ここ10年20年の間に実物貨幣経済からネット上のVirtualな経済へと急速な変化を遂げ、数兆円、数百兆円という膨大な金額がパソコン画面上で瞬時に移動するような時代になってきた。今では中国はこうした実際に手に取ることのできない画面上の金銭の世界第1位の超債権国家となっている。

一方で金の所有もすごい。金の輸入量、消費量は中国、インドが1,2を争う世界の大国で、実際に手にすることのできないネット上の札束よりは、実はこうした金銀の形に換えておき、毎晩寝る前にそれを眺め、安心して寝につく、と言うのが、中国人の一方の習性かも知れない。

お金を持っていない者にとって、貨幣・通貨の展示などは余り関係ないと思って入った部屋だが、5000年も昔から流通している通貨など見ていると、この長い人類の歴史を考えてみたり、いやに大きな永楽通宝、今でも鎌倉沖の沈没船から引き上げられる宋銭、鐚銭の類、今でも燦然と輝いている金貨、等など、見ていても飽きないものがあった。

中で清国発行の大きな紙幣、香港、上海に拠点を置くイギリスのPrivate銀行発行の流通紙幣、等々ある中で、戦時中に使用された日本軍の軍票などを探してみたが、どうもその展示はないようだった。・・当方にとっては良方のか、悪かったのか・・。
 
 
 
 
貨幣経済が発達し、人々は奢侈贅沢になってきた。
イメージ 6
 
 
貨幣館の隣には、紫檀、黒檀、マホガニーの見事な調度品が展示されていた。 http://static.app.widdit.com/images/features/searchwiddit.png
イメージ 7
 
 
 
ここの明清家具館には普通の庶民ではとてもての出せない、高価な家具類が展示されていた。
イメージ 8
 
 
 
デイゴのテーブルなのか・・ この鮮やかな色合い!
イメージ 9