ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(31)パドロン、町の教会。

町中の教会に入ると、入り口にデスクが置いてあり、土産品などを販売していた。
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見ていると、巡礼者らしき夫婦が入ってきて、係の女性にノートを差し出す。
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町中を横切って、丘の方角に向かって歩いて行くと、中国語の看板などが出ていた。
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町のすぐ横を大きな川が流れている。
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ああ、これは女性詩人ロサリア・カストロに詠われたサール川だ。この河口に聖ヤコブの遺体が流れ着いたのか・・
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シエスタ時の昼下がり、パドロンの通りを歩く人影も少ない。目に着くのは大きなリュックを背負った巡礼者の姿だ。この町が巡礼路になっているからに他ならない。目の前に町中の古い教会があり、入ってみる。この町が何百年前から街を形成して来たかは知らないが、町の揺籃期から、人々の集まる中心として発展して来たに違いない。日本で言えば、村の鎮守のような位置付けだろう。
シエスタ時の昼下がり、パドロンの通りを歩く人影も少ない。目に着くのは大きなリュックを背負った巡礼者の姿だ。この町が巡礼路になっているからに他ならない。目の前に町中の古い教会があり、入ってみる。この町が何百年前から街を形成して来たかは知らないが、町の揺籃期から、人々の集まる中心として発展して来たに違いない。日本で言えば、村の鎮守のような位置付けだろう。

外観からはそれ程大きいとも見えなかったが、中は広く、ドアを入った直ぐの場所にデスクがあって、そのデスクの前にこの教会の司祭の奥さんなのか中年の女性が座っている。デスクの周囲には土産品が置かれていて、巡礼者がこの教会にやってきて、何かの記念に買い求めて行くのだろう。と、そこへ夫婦連れがやってきて、おもむろにノートを取り出し、頁を開いてデスクの上に置く。と、その奥さんは又慣れた手つきで、パンと判子を押して、何やら書き込み、ノートを夫婦に返す。と同時に依頼者は財布から何枚かのユーロを取り出し、恭しくデスクの上に置く。あ、はーん、これは日本の遍路道でも行われている納経帖だ。この夫婦も普通の服装をしているが、巡礼者だったのか・・。日本でも車で回る巡礼者もいて、自分もそうだった。何も巡礼は歩きお遍路だけとは限らない。この夫婦も車で各地教会を回っているのだろう。

教会を出て、更に少し通りを進むと、かなり大きな川が街の横を流れている。ああ、これがサール川だ。自分は知らないが、スペインでは著名な女流詩人、ロサリア・カストロの詩にたびたび出てくる川だ。いずれにしてもこの川の河口付近に聖ヤコブの遺骸が流れ着いたのだ。河原に生い茂る緑濃い木立の間を流れていく川筋を眺め、河口を想像した。

川には古風な石造の橋が掛かっていて、その橋詰めにマリアの祠があって、通行人なのか、普段着の巡礼者なのか、2-3人が祈りを捧げている。ここも又巡礼聖地の一つに違いない。見上げると正面の丘の上に、大きな聖堂が建っている。規模も建築様式も今見てきた町中の教会とは比較にならないほど立派で、格式が高そうだ。この橋からはそれ程の距離もなく、丘もそれ程高い訳ではないが、帰りの電車の時間も心配になり、そこまで行くのは止めて、橋の上で記念写真だけ撮って、駅に戻ることにした。



川向うには大きな聖堂が建っている。
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橋の手前には大きな石像が建っているが、誰のものかは分からない。
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古風な橋を渡った先には大きな聖堂が見えるが帰りの電車の時間心配で、そこまで行くのは止めにした。
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橋の袂にはマリア様の祠があって、何人かが祈りを捧げていた。
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川に浮かぶ鳥。日本の鴨と変わらない。
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橋の上で記念の写真を1枚撮って、この町から帰ることにした。
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