ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(181)ランプラス通りを歩いて再び港へ。

ランプラス通りは大きなプラタナスの樹木が茂り、広々した遊歩道になっている。
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通りの中程、カタルーニャ広場寄りに、ガウディの旧居がある。
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時間が早く、建物内に入れないのか、外から眺め写真を撮っている韓国人らしき若者のグループがいた。
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ガウディ邸。曲線美を主体にした建物だ。
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通りには銀行支店もある。Caixa銀行。スペイン王手だ。
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国境なき医師団(MSF)は自分も協賛者の一人で、毎年幾ばくかの寄付をしているが、ランプラス通りのこんな場所にバルセロナの事務所があったのか。ガラス戸越しに中を見るとかなり大きく、活発な活動をしているようだ。確かにここはアフリカにも近く、医師団の最前線、Frontierに違いない。MEDECINS SANS FRONTIERES、本部がどこで何語かも知らないが、英語でないことは確かだ。

日本語の並びの辺りの下の方にDoctors Without Bordersとの英語表示があった。いろいろな各国語で表示されているが、見たところアジアではこの日本語と漢字だけだ。漢字は旧体字の繁体字で無國界醫生と表示されていて、これは明らかに中国本国の簡体字とは異なり、どこか台湾かシンガポールの医師団だろう。どこにでも顔を出しているハングル文字が見当たらないのは、少しばかり淋しい気もしたが・・。

パリのシャンゼリゼがすずかけ(鈴懸)の並木道とすれば、ここランプラスはプラタナスの並木道だ。樹齢数百年も経た古木が空高く枝を広げ、大きな広葉を繁らせている。どこか植物園の中の遊歩道を歩いているような感じだ。その中程、カタルーニャ広場寄りにガウディの旧居が現存している。時間的に早く、中に入れないのか、多くの観光客が外から眺めたり、写真を撮ったりしている。

一団のグループは韓国人のようだ。ガウディの特徴的な曲線を主体とする装飾美に彼等彼女等はどうインパクトを受けたのか・・。
ガウディにやや遅れて出てきたミロもカタルーニャの人。ガウディの曲線を更にデフォルメした曲線使いだ。殆ど同時代の同国人。ベルナールビュッフェを代表とする米国的直線美の対極にある曲線美だ。

そこから又Uターンして港方向に歩き、昨日絵葉書を買った土産店の前を通り、更にその前後の歩道上にこれから開店の準備を始めようとしている高級そうなレストランを眺め、そうだ、今晩はこのどこかの店に来て、スペイン最後の夕食を摂ることにしよう、と内心決めて、昨日のコロンブス像の前に出る。

スペイン、ポルトガル、イタリアの地中海方面のラテン語は殆ど同じだろうと思っているが、細かい部分での違いは多々ある。ここバルセロナ港に面して立っている高さ60m余りのクリストファーコロンブス像は、スペイン語ではコロンと呼ばれ、このコロンブスポルトガル語なのだ。実は彼自身はイタリアのジェノバ生まれで、イタリア語ではコロンボと言う。もう何十年か前にテレビドラマで「刑事コロンボ」が大ヒットしたが、役の上では彼はイタリア系の移民で、従って、ポルトガル流に彼を呼べば、コロンブスになる。「刑事コロンブス」、ちょっと似合わないか。空高く屹立しているコロン像を眺め、そんなような何の役にも立たないような下らないことを思い、目の前の海を眺めた。



ここでは米ドルが一番、次に英国ポンド、スイスフラン、スエーデン、ノルウェー、カナダと続き、最後に日本円のレートが出ている。ここにはまだ中国元も韓国ウオンも表示されていない。
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国内の中学生、高校生のツアー客か・・。
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再び港、コロン像前の広場に出た。
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像の近くでは警察官がテロに目を光らせている。
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偉大な冒険者、探検者、航海王。
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