ギリギリの確率の中で、西野Jが決勝トーナメントに進んだ。彼の苦悩は察して余りある。10分以上に及ぶブーイングに耳を塞ぐこともせず、耐え続け、選手に徹底させた。それは日本チームが予選を勝ち抜き、決勝リーグに進むという今最大の目的の為には、恥も外聞もない、自身や選手の名誉等かなぐり捨て、耐えるしかなかった。
もしもこの時、セネガルが1点入れて、コロンビアーセネガル戦が同点で終わった場合、日本は決勝ラウンドへは進むことはできなくなる。その50%の危険性があったが、西野監督は敢えてその危険を選び、結果的に彼が予測した通り、セネガルは1-0で敗れ、日本が決勝へ進むことになった。全くの50%の偶然だったが、西野はその偶然に賭け、結果的は賭けは当たった。
もしもこの時、賭けが外れ、日本が選から外れたら、西野采配はごうごうたる避難を浴びることになるだろう。監督は敢えてその避難も引き受ける覚悟で、10分間を耐え忍んだ。以前のオシムやザッケだったら、こんなことはできなかたtだろう。彼等でも或いは16強に進めたかも知れないが、今は何とも言えない。結果的に、今西野の元で、16強に進めた、ということだけが明らかになっている。
この最後の試合の最後の10分間、西野は心で泣いていただろう。選手や日本人フアンに謝罪の気持ちで一杯だっただろう。だから、試合後の記者会見でも、不本意、の発言が何回もあった。ただ、彼には大きな目的の為には小異を殺す強い気持ちがあった。選手もこの監督の心情は十分理解している筈だ。だから、決勝T,対ベルギー戦で、爆発するだろう。
あの韓国ですら、世界ランク1位のドイツを2-0で破っている。韓国よりも強いサムライJが世界3位のベルギーなど、恐れるに足りない。韓国がドイツを破ったように、ベルギーなど蹴散らしてやればよい。選手の皆さん、西野監督の心情を思い、強い気持ちで、戦ってほしい。