ちゃおチャオブログ

日々の連続

紀の国訪問記(9)高野山奥の院へ。

南海電鉄さん、全くせわしない乗り換えだ。トイレの時間もなく、アタフタとバスに乗り込み、終点の奥の院へ向かった。

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高野山は駅から奥の院まで凡そ1キロ程の山上に開けた細長い街だ。周辺にはお寺が多い。

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凡そ10-15分で終点奥の院に到着。正面が参道入り口だ。

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終点には広い駐車場があり、その前に1軒食堂がある。

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今回の旅行の主たる目的は高野山奥の院へ行くことであった。去年四国八十八ケ所を巡礼し、その結願報告に奥の院を尋ねることだった。だから紀州の他のどこの旅行先をオミットしたとしても、ここ高野山奥の院は絶対に外せない場所だった。ここへ来る途中、九度山駅を通過したが、小1時間ほど途中下車して、真田庵に立ち寄ってみたくも思ったが、その誘惑は打ち捨て、真っすぐ奥の院を目指した。先ずは奥の院に参拝することで、それなくしてこの旅行は完結しない。

 

ケーブル乗換駅でもそうだったが、ここ高野山山頂駅でも奥の院行のバスの乗り換えは僅かに5分。トイレにもゆっくり入っていられない。大阪関西人は一般的にゆっくりのんびりタイプの人が多いかと思っていたが、この南海電車に関しては、時間はタイトだ。駅前でバスが既に発車準備をしていて、高野山駅舎の写真を撮るだけが精いっぱいで、アタフタとバスに乗り込んだ。しかしここで便利なのは、先刻関空から乗った南海電車もケーブルカーも、ここ高野山中を走るバスも、東京のJRで使用しているスイカで全て用が足りて、いちいちキップを買うとか、小銭を用意するとかの煩わしい手仕事は省かれる。

 

日本は良い国だ。スイカ1枚で、日本全国、バスを含めてのどこの地方の交通機関でも使用できるのだ。あらゆる手段の交通機関を一括管理し、瞬時に乗車料金を計算し、その代金をカードから差し引く。どんな巨大なコンピューターかは知らないが、相当高度な頭脳を持った、優れたシステムだ。この日本式交通システムは、日本人だけが享受するのではなく、世界に輸出し、世界の人々が日本人同様に楽になってくれればよい。13億の民が住む中国、スイカパスモのようなカード1枚で、全中国どこの交通機関でも利用できるとなったら、人々の大幅な時間の節約と、CO2排出削減にも役立つ。このシステムを開発した会社はどこかは知らないが、このシステムを是非世界に広めてもらいたいものだ。

 

山の上の盆地のような土地に造られた寺の町。その中心をバス通りが1本走っていて、高野山駅からは凡そ10分~15分で終点の奥の院に着く。昼を大分回っている。見ると正面に1軒食堂がある。ここで先ずはお昼を食べて、参道を歩くことにしよう。以前の記憶ではかなり長い参道だった。バスの中は3-4人の乗客しかいなかったが、皆さんマイカーとかマイクロでやって来る人が多いのだろう。1軒しかない食堂はかなり混んでいて、座席に着くまで順番待ち。後で入って分かったが、コロナ対策で、4人掛けのテーブルははす向かいに座らせて、二人しか座れない。自分は相手がいないので、一人で4人席を占めることになった。これでは非効率だ。店の方も中々回転数が上がらない。そんな風なに思いながら山菜ソバを食べ、さて、いよいよこれから参詣だ。

 

お昼を大分過ぎていたので、ここでお昼を食べて、参詣することにした。山菜ソバは普通の味だった。

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さて、腹も満ちた。これからお参りに行こう。

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参道には鬱蒼とした杉が生い茂っている。

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高野山奥の院に向かう新参道。

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