先週は北海道を旅行していてテレビを見る機会が少なかったが、今日は朝からNHKが衆院予算委を放映。丁々発止の論戦と思いきや、至って低調、尖ったホットな場面は又くなかった。誰かの揚げ足を取るとか、疑獄に近い問題を取り上げないと、議場は湧かないか・・。
低調な原因の一つには総理自身の低調さがあるのかも知れない。波風が立たないように、原稿の棒読み。それはまったく新人女性大臣の加藤や自見と同じような棒読みで、これでは全くホットな論戦は成り立たない。
GDPがドイツに抜かれ4位になったとの質疑も、議場が騒ぐでもなく、何とも無く、淡々と数字の答弁。所得にしても、この10年で豪州が7倍、米国が3倍、欧州でも2倍以上上っているのに、日本はゼロベース。むしろマイナス。危機と捉える大臣は皆無だが、一人新藤さんが気を吐いていた。新藤さんと上川さん、人を得た人選だ。
内閣ではなく、議運だが、小野寺さんが予算委員長に就任したのは、更に人を得ている。議会は立法府で行政の内閣とは別個の存在だが、従来自民出身の委員長は、時の総理に遠慮した議事進行をしていたが、今日見る限りの小野寺さんに関しては、全く公平な議事進行。彼の委員長采配により、多少は議会の権威も向上し、国民からの信頼も高まるか・・。
それにしてもキャラの立たない岸田君。のっぺり表情に似合ったのっぺり答弁。これではいよいよ内閣の人気度は低落する。毎日、共同、朝日のアンケートでは内閣支持が30%を下回り、不支持は70%を越えている。風前の灯だ。キャラの立たない総理の元では選挙も出来ない。このままずるずるべったり来年の任期満了まで待つか、それとも岸田下ろしが始まるか・・。いずれにしても日本沈没前に船長を変えなければ。