ちゃおチャオブログ

日々の連続

ルソン山紀行(38)サガダ(Sagada)着。

ボントックからサガダ行のマイクロは、山岳州の山間部を抜けて行く。
イメージ 1



山間には小さな集落が散在している。
イメージ 2



標高はまだ2000mには行ってないか・・。樹相に変化はない。
イメージ 3



間も無くサガダだ。町に近づいてきた。
イメージ 4



3時半、サガダに到着。案外大きな町だ。
イメージ 5



山岳州(Mountain Province)の州都、ボントック(Bontoc)からトヨタ改造車で1時間半、渓谷に沿った山間の山道を走り、漸く終点のサガダに到着した。国道の行き着くところ、終点だ。ここへ来た理由は単純だ。ルソンの北部の一番山奥で、国道の終点。自分にとっては秘境と同じだ。ルソンで一番高い山、プログ山(Mt.Pulog、2922m)の麓の町。それだけでもロマンが感じられた。

山奥の集落だから過疎の鄙びた山村かと想像していたが、町は予想以上に大きく賑やかだ。それは棚田の町バナウエイでも言えたことだし、山下将軍のキアンガンでも同じ事だった。人口は既に1億人を越え、間もなく日本と肩を並べる人口大国のフィリピン。島嶼国家で平野部は限られていて、こうした山間僻地にまで、人々は押し寄せて来て、生活の場を広げているのか・・。毎年増大する人口を養うためにも、断崖絶壁は切り崩され、平らにされ、田畑にせざるを得ないのか・・。

バスターミナルの前には何台かのジプニーが止まっていて、ここから更に山奥の部落へ行く人々を乗せて行くようだ。云わばこのサガダは一番山奥の前線基地、周辺の過疎部落を束ねる中心都市のようだ。ターミナルの前にはかなり大きな2階建てのビルがあり、5-6店の商店が入居していて、雑貨、衣類、乾物などが売られている。客は誰もおらず、売り子すらも姿が見えず、こここそ侘しげだ。部落の人々は、ここで買い物をするよりか、もっと大きな町、ボントックまで出るか、更に遠方のバギオまで買出しに行くのだろう。一昨日バギオのマーケットで大勢の買い物客を見たが、その多くはこうした過疎の集落から、月に1回か、数か月に1回集って来た人々に違いない。

ターミナルビルの裏側には、この町の案内センターがある。只今の時間は3時半。ホテルを探すには十分な時間がある。案内所で聞くと、目の前のInnを紹介してくれた。尚、この町では環境保護の為の入域料を取っている。一人当たり20ペソ。環境保全の為には当然のことだ。他にもお金を払っている人を見ると、どこにでも入り込む白人の姿は見えない。すべてが、どこから来たのかフィリピン人だ。彼等にとっても、ここは秘境の一つになっているのだろう。



バスターミナルには何台かのジプニーが止まっている。これから更に山奥の部落まで客を運んでいくのか・・
イメージ 6



ターミナルの前には、この町の案内センターがある。
イメージ 7



ここサガダをベースとして、いろいろなアドベンチャーツアーが組まれているようだ。
イメージ 8



さて、今日のホテルをどこにしようか・・
イメージ 9



案内所で教えてもらった目の前にホテルにする。右がホテル、左が案内センターのある建物。
イメージ 10